最初からすべての企業を調べるのは、あまりにも大変です。
企業とはいえ、星の数ほどあります。
すべての企業を1つずつ調べるのは、手間暇がかかりすぎるため、現実的ではないでしょう。
業界研究・企業研究に欠かせないのは、情報源です。
主要な情報源は、主に10種類。
情報源を最大限に生かすことで、より多くの情報を入手できるでしょう。
業界地図と業界本。
どちらも「業界」というキーワードが含まれているため、似ているように思えますが、内容は違います。
・業界地図
業界研究の中でも、特に押さえておきたいポイントがあります。
業界の構造や問題点の把握です。
どんな業界でも、構造と問題点は必ずあります。
情報を知るのは、怖い一面もあります。
ポジティブな情報ばかりとは限りません。
中には、ネガティブな情報もあります。
どんな情報にも、主観が混じる可能性があります。
「主観が混じる」とは、情報の認識や評価が、発信者の価値観などによって、ねじ曲げられるということです。
もちろん信頼のおける情報源ほど、間違いは小さいはずですが、絶対ではないと考えることです。
業界研究や企業研究では、偏見や先入観を一度忘れましょう。
20年ほど生きていれば、業界や企業に対する知識が、ある程度蓄積されているはずです。
「A業界は成長しつつあり、B業界は衰退しつつある」
就職活動といえば「企業に就職」という意識を持ちがちです。
もちろん「企業に就職」で正しいのですが、その前に「業界に就職」という意識を持つことが必要です。
大切なのは、その業界と一生付き合っていく覚悟です。
「業界研究として、何から始めていいのかわからない」
そんなときは、まずニュースの確認から始めましょう。
天気情報やテレビ番組などではありません。
「やりがいのある仕事は、何ですか」
「どんな仕事が、やりがいを感じやすいですか」
こんな質問は、ナンセンスです。
就職活動では、自分に向いている仕事を探すことが大切です。
自己分析をした後、業界研究や企業研究をして、自分に向いている仕事を見つけようとします。
基本的であり、最も安全な進め方ですね。
就職活動では、希望する業界や業種を明確にすることが大切です。
希望を明確にするから、就職活動の方向性が定まり、効率もよくなります。
「外資系の仕事がしたい」という希望があれば、企業の絞り込みができます。
就職活動で重視したいのは、やりたいことです。
自分がやりたい仕事のほうが、慣れも早く、スムーズに対応できるでしょう。
やりたい仕事を選ぶのは、まっとうな手段です。
業界研究や企業研究の際、知らない用語に触れることがあります。
知らない用語に出会ったとき、放置するのはよくありません。
意味をきちんと調べましょう。
就職情報サイトを利用する際、希望業界を選択します。
すると、業界に属した企業がたくさん表示されるでしょう。
その中から自分に合った企業を探しますが、ここに盲点があります。
業界研究や企業研究で確認する項目の1つが、初任給です。
初任給は、業界や企業の状態を知る目安になります。
成長に向かう業界や企業では初任給も高く、衰退に向かう業界や企業では初任給も低くなる傾向があります。
業界研究の途中で、誰もがある衝撃的な事実に気づきます。
業界によって、平均年収に大きな差があるのです。
成長業界は、平均年収も低くなりがちです。
安定を求めて、就職していませんか。
大企業・人気企業・公務員などです。
たしかに大きな船は、安定します。
業界研究や企業研究の際、心がけたいことがあります。
必ず最新版で学ぶことです。
就職活動にはお金がかかります。
希望の職種は、できれば絞ったほうがいいでしょう。
時間も体力もお金も、有限です。
絞ったほうが、限りある資源を有効に活用できるため、就職活動も進めやすくなります。
自分にふさわしい職種を考えるとき、1つ注意したいことがあります。
職種を志望しても、就職できると限らないことです。
たとえば、志望する職種の競争倍率が高ければ、厳しい就職活動が予想できます。
憧れを持つことは、悪いことではありません。
ある仕事に対して「素晴らしい」「かっこいい」「きれい」などの憧れがあるでしょう。
憧れがあれば、就職活動の底力も出るはずです。
業界研究の際「できるはずがない」と思っていませんか。
明らかに自分に合っていないとわかる業界なら、見向きもせず、素通りしてしまいます。
「この業界は、自分には不向き」
就職活動を始めるのは、大学3年ごろが一般的です。
ところが大学3年になっても、具体的な進路が決まっていない人も多いのではないでしょうか。
進学と就職で迷っている状態です。
あらゆる情報源の中でも、無意識のうちに信じやすいものがあります。
口コミです。
「Aさんは、Bさんと付き合っているらしい」
企業研究に、インターネットは大変便利です。
インターネット環境さえあれば、低価格で、誰もが手軽に情報を入手できます。
現在の就職活動では、インターネットは必須と考えていいでしょう。
業界研究で余裕があれば、興味のない業界も見ておくといいでしょう。
「興味のない業界を見ても仕方ない」と思うかもしれませんが、思わぬ副産物があるかもしれません。
業界研究の段階は、可能性を広げる段階でもあります。
海外への就職を考えるとき、壁になるのは情報収集です。
まず最も手軽な手段は、インターネットです。
インターネットが普及している現代では、以前より海外企業への就職が容易になりました。
「自分は、本当にこの業界が合っているのだろうか」
「自分が志望する業種にもかかわらず、どことなく不安がある」
自分が希望しているにもかかわらず、本当にこれでいいのか、疑いが生じてしまう。
人によって、志望業界が複数の場合もあるでしょう。
若いときほど、自分の可能性に挑戦したいと思い、志望業界が複数になることも多いはずです。
しかし、志望業界が複数にわたると、ある問題にぶつかります。