履歴書で強調したいとき、どうすればいいでしょうか。
「履歴書に、カラーのペンを使えばいいのではないか」と考える人もいるのではないでしょうか。
たとえば、志望動機で特に目立たせたい部分を、カラーのペンで強調します。
赤や青などの色を使えば、見やすくなるのではないかと思う人もいるかもしれません。
しかし、残念ながら、履歴書にカラーは不要です。
エントリーシートでは許容されている場合もありますが、履歴書では避けたほうが賢明です。
履歴書は、私文書という扱いです。
私文書とは、法律で、公務員以外が作成した文書のことを言います。
自分で作成する文書とはいえ、法の力が発生します。
たとえば、履歴書に、事実と異なる学歴を記載すれば、学歴詐称として処罰の対象になる場合があります。
大げさな話ですが、企業の対応によっては、学歴詐称の前科がつく可能性も、ゼロではないのです。
法律の力が及ぶ書類とわかれば、カラーがふさわしくないとわかるでしょう。
色付きの字や下線などがあると「常識がない」と思われ、採用が不利になることがあります。
万年筆の場合、ブルーインクの使用が公に認められていますが、ブラックインクを選ぶのが無難でしょう。
ブルーで書かれた履歴書は、採用担当者によって、違和感を抱く場合があるからです。
字の基本は、黒です。
特別な事情がないかぎり、履歴書の字は、黒で統一させましょう。