50代は、出費が多くなります。
特に大きな負担になるのが、子どもにかかる費用でしょう。
50代になるころといえば、子どもがちょうど高校や大学に進学する時期です。
義務教育が終われば、学費が急に増えます。
高いレベルの授業ほど、学費も大きくなります。
授業料のほか、教科書や参考書の代金だけでも、それなりの金額になります。
地元を離れた学校に進学するなら、学費のほか、家賃や食費もかかります。
子どもにかかるお金が、一段と増えるのです。
苦しい生活面を考えて「子どもにかかるお金を何とか節約できないか」と考えるとき、注意してほしいことがあります。
子どもの光熱費や家賃などの節約はいいのですが、勉強に必要なお金だけは、削るべきではありません。
学費だけは削らないでほしいのです。
高校や大学時代は、子どもの将来を決める大事な時期です。
ここでわずかな教育費を削ったばかりに、子どもの未来まで大きく削ってしまう可能性があります。
いかに子どもが多く学び、大きく成長できるかは、学費しだいです。
やはり子どもに学費を投資すればするほど、たくさん学べ、大きく成長できます。
子どもにとって、遊びも勉強です。
無駄遣いという失敗も、勉強です。
すべてわが子の勉強として考えれば、出費が多少大きくても、寛大になれます。
ゆくゆくは就職活動に影響して、将来の子どもが社会人になったときの仕事や収入にもつながります。
大げさに言えば、孫やひい孫にも影響するといっても過言ではありません。
節約するなら、学費以外の部分です。
経済的に厳しい状況はあるかもしれませんが、わが子の学費だけは、常に最優先です。
この時期に投資したお金によって、子どもの将来全体が決まるのです。