60代の一大イベントといえば、やはり定年退職です。
早い人では50代で迎える人もいるようですが、一般的には60代が多いでしょう。
仕事を続けていた生活から、仕事をしなくなる生活へと変わります。
60代は、定義上「年配者」に当たります。
「おじいさん」「おばあさん」になりつつある時期です。
事実、足腰が弱ったり、認知症の兆しがあったりする60代がいるのも、たしかです。
あなたの周りに、定年退職後、慎ましい生活を送っている人はいませんか。
欲を出さず、家でじっとして、テレビや新聞ばかり読んでいる人たちです。
高齢であることを考え、無理がないよう、慎ましい生活を送っています。
生きがいとは、何でしょうか。
生きがいとは、生きていくための支えとなる目標や心の張り合いです。
「生きていてよかったな」と思えることです。
あなたには、我慢していたことがあるはずです。
「我慢をせずに生きてきた」という人は、ほとんどいません。
おしゃれをしたい気持ちがあっても、仕事上の都合で、できませんでした。
「やりたくない」と「興味がない」。
どちらも日常でよく聞かれる言葉ですね。
響きが似ているためか、混在して使っている人も多いのではないでしょうか。
「何もやる気が起きない」
「何も興味がない」
そんな弱音を吐いていませんか。
定年退職後、前に勤めていた会社の名刺を持っていますか。
「記念に持っている」という人も、いるかもしれませんね。
有名な会社であったり、肩書が高かったりすると、捨てにくいものです。
60代の元気は、服装からです。
今、どのような服装ですか。
地味だったり暗かったりする服装が多いのではないでしょうか。
定年退職をすると、平日の印象が変わります。
今まで苦手だった平日が、好きになります。
これまで会社に勤めていたころは、平日は仕事で、週末が休日でした。
70代の足腰は、60代で決まります。
定年退職をしてぼうっとしていませんか。
「暇だ」「やりたいことがない」「興味がない」と言ってぼうっとしていると、あっという間に足腰が弱ります。
60代あたりから、生活リズムに大きな変化が現れます。
自然と、朝早くに目が覚めるようになるのです。
朝が弱い人でも、突然朝に強くなります。
健康維持のためにぜひ取り入れたいのは、ウォーキングです。
60代になれば、体の衰えが目立ち始めるので、日課にすることをおすすめします。
ウォーキングは、体全身の筋肉を効率よく動かす最良の手段です。
「老後をうまくやっていくためには、何が必要か」
そう考えるとき、やはり真っ先に思い浮かべるのは、お金でしょう。
もちろんお金は大切です。
60代は、成功体験をたくさん積み上げていることでしょう。
「こうすればうまくいく」「この方法が自分に合っている」という法則を、たくさん身につけているはずです。
成功体験は、自分の財産です。
60代のうちに経験してほしいことが、2つあります。
「旅行」と「登山」です。
60代の時間の過ごし方は自由ですが、この2つだけは、60代のうちに強くおすすめします。
風呂場で救急車に運ばれるのは、年配者が多いと言います。
年配者は熱い湯を好むうえ、長湯をしやすい傾向があります。
温泉が好きとはいえ、無理な長湯はよくありません。
60代になれば、子どもへの教育方法が少し変わります。
くどくど口うるさく言うのは、もう終わりです。
子どもとはいえ、もう大人です。
60代になると、若いころになかった思いが湧き上がるようになります。
地元への愛情です。
もちろんこれまでも地元のことを考えることはありましたが、軽く考えることが大半でした。
ご近所との付き合いは、どのくらい充実していますか。
会社に勤めていたころは、仕事を通して、いろいろな人と出会えました。
出会うつもりはなくても、強制的に出会える状態であったため、人脈もできました。
60代になれば、新しい友人を作りましょう。
新しい人と知り合うことで、新しい生き方や思想が学べます。
人生観に、限界はありません。
60代が若い人と接するとき、偉そうになりやすいため要注意です。
「自分のほうが偉い」「自分のほうが正しい」と思いやすいからです。
自分のほうが上である意識があると、見下すような態度になり、つい横柄な態度になります。
60代の仕事は、シンプルです。
孫の遊び相手です。
孫と一緒に散歩をしたり、話し相手になったりするだけでいいのです。
「自分は、教える立場として振る舞わなければいけない」
そうした気持ちに、心当たりはありませんか。
年齢が高くなるということは、年下が増えるということです。
最近、自分が口にした話題を振り返ってみてください。
古い話ばかりを繰り返していませんか。
「会社員のころは、こういう仕事をしていた」
60代になると、基本的に定年退職をします。
仕事を続けたい意思があっても、辞めなければいけません。
定年退職は、法律で定められているため、どうしようもありません。
定年退職をした後は、健康診断を毎年必ず受けましょう。
会社員のころは、毎年会社を通して健康診断があったため、自分から進んで受ける必要はありませんでした。
毎年受けていたおかげで、何か問題が見つかっても、すぐ対処できました。
人は誰でも「自分が正しい」と思います。
「そう思いたい」という傾向もあります。
自分の生き方を否定するのは自分を否定することになるため、正しいと思いたいと思う傾向があります。
人生は、いつ何があるかわかりません。
自分はまだまだ長生きすると思っても、ある日突然、不幸が襲うことがあります。
そのときになって考えればいいと思いますが、そうもいかない場合があります。
あなたは、何歳まで生きたいですか。
そろそろ寿命について、具体的に考える年ごろではないでしょうか。
自分の人生ですから寿命の決め方は自由ですが、1つだけ、心がけてほしい目安があります。