人の受ける刺激の80パーセントは、目からの視覚情報です。
歩いているときは、風景や道を眺めたりすれ違う人にぶつからないよう確認したりなど、多くの刺激を目から受け取っています。
歩くたびに刻々と移り変わる景色は、視覚を刺激させるだけでなく、わくわくさせます。
かわいい犬に癒されることもあるでしょう。
もしかしたら、すれ違うかっこいい男性やかわいい女性に胸をときめかせるかもしれません。
このように受ける刺激の多くは、目からの情報に頼っている状態です。
しかし、目ばかりに情報をとらわれすぎていないでしょうか。
目に集中するのはいいですが、目ばかりに集中しすぎているため、耳から受ける音の刺激が軽視されている場合があります。
耳に意識を向けることです。
いま一度、耳を澄まして歩いてみましょう。
意識的に、音に注意を向けながら歩いてみる。
歩くとさまざまな風景が目に飛び込んでくるように、さまざまな音も耳に飛び込んできます。
耳を澄ましながら歩くと、今まで気にしなかった音に気づくことができるはずです。
自分の歩く足音。
人の話し声。
川の流れる音。
まだほかにも意外な音が聞こえてくるはずです。
意外な音との出会いもあるでしょう。
鳥の鳴き声や羽を羽ばたかせる音。
風の吹く音。
それは今まで聞こえなかったからではありません。
「聞こう」としなかったから、聞こえなかった音です。
耳を澄ませば、聞こえなかった音が聞こえるようになるのです。