私は散歩をするとき、テーマを決めてから歩くことがよくあります。
時には気分転換でぼうっと歩くときもありますが、まれです。
「テーマを決めて歩く」というのはポイントです。
何でもいいので、問題意識を持つことが大切です。
「何か面白いことはないかなあ」という抽象的な考えではなく「車」「洋服」など具体的な問題意識を持っています。
やってみるとわかりますが、これは面白い体験ができます。
次々と発想や発見が得られやすくなります。
たとえば、以前に実際あったお話を1つしましょう。
HAPPY LIFESTYLEで「上手な子育て」について書こうとしていたときのことです。
「より良い子育てとは何だろうか」
子育てについての問題意識を強く持ちながら歩いていると、不思議な出来事が起こり始めました。
なぜか町中に子どもが増えたような気になります。
急に、町の子どもの人口が2倍くらい増えたかのようでした。
たくさん目につくようになりました。
本当は、何も変わっていません。
単に自分が「上手な子育て」という問題意識を持つことで、子どもに目を向けやすくなり、町中に子どもが増えた気になりました。
「妊娠すると、街に妊婦が増える」という話がありますが、それと同じです。
自分が妊娠していると、妊婦に注意が向くようになるため、街に増えたような錯覚を覚えます。
これを心理学で「カラーバス効果(Color Bath Effect)」と言います。
問題意識があると、そのことに自然と注意が向き、発想・ひらめき・発見が増えます。
だからこそ、歩くときには何かテーマを作ってから歩いてみましょう。
「日替わり定食」と同じく「日替わりテーマ」です。
今日は「車」。
明日は「建物」。
あさっては「草花」。
このように何か1つのテーマに絞って、そのことについて考えながら歩いてみましょう。
思わぬ、アイデア、発想、発見が得られやすくなり、これまで以上に散歩が楽しくなるに違いありません。