私は、昔から博物館が大好きです。
東京にはたくさんの博物館があるので、週末には博物館巡りに出かけます。
人にもよると思いますが、私だけでしょうか。
普段の生活では、まずお目にかかれないような一品が、数多く並べられていることに興味を引かれませんか。
場合によっては、何百年前もの大変古い歴史的な一品を見ることがあります。
妙に、わくわくします。
私だけでなく、知的好奇心が旺盛な人には、たまらない魅力があるはずです。
そんな博物館巡りで、気づくことがあります。
歩かされることです。
博物館は小さな箱物というイメージですが、歩かされます。
多くの博物館では、1つのフロアにいくつもの展示物が並べられている形式になっています。
すると、室内をくねくね曲がりながら歩くことになります。
部屋の広さはさほど大きくなくても、くねくね曲がりながら歩いていると、歩きます。
一つ一つの展示物を丁寧に見ながら歩いているので、立っている時間も長い。
また博物館によっては、2階建てや3階建てというところもあります。
しかも私の場合、後から気になった展示物を見返すために、後戻りすることはしばしばです。
博物館を出口から入り口にかけて、よく逆走し、警備員に変な顔をされます。
すると、歩数がさらに増えます。
しかし、です。
不思議なことに館内にいる間に限って「たくさん歩いている」という感覚は気になりません。
博物館から出た後、気づきます。
館内で展示品を見て回っている間は、珍しい展示物に夢中で釘付けになっているので、足の疲れはどこかに消えてしまっています。
意外な発想ですが、散歩の一環として、博物館に行ってみるのはどうでしょうか。
「博物館へ歩きに行く」という発想です。
歩いているという気はしませんが、自然と歩かされる場所です。
しかも自分の興味が引かれる博物館なら、歩く疲れも気にならなくなるはずです。
健康にいいばかりだけでなく、知的好奇心も満足させられるのです。