「限界に挑戦」
この言葉には、何か輝かしい響きがあります。
自分の限界まで挑戦することは、人間としての人生を全うするような生き方をしているかのような気になります。
筋トレや試合でも勝利を目指していれば、限界に挑戦する意義はあります。
しかし、いくら何でも毎日限界ばかりに挑戦していると、健康が維持できないでしょう。
響きはかっこいいですが、なかなか現実的ではありません。
無理をした結果、体が持たなくなり、三日坊主では意味がありません。
楽しく続けることを前提とするなら「ほどほど」がちょうどいい。
いくら散歩が好きとはいえ、毎日疲れきるまで歩くのはやりすぎではないでしょうか。
どんなに楽しいことでも、無理をすると、疲れを通り越して痛みが出てきます。
散歩の達人は、限界まで歩きません。
まだ頑張れば少し歩ける、というところで歩くのをやめます。
無理をしないところでやめるのが、中途半端なようでいて、実はちょうどいい。
また明日歩くためです。
結局長く続けられる。
結果として、限界に挑戦していることになるのです。