田舎で散歩を楽しもうと思うと、おそらく自然が中心になるのではないかと思います。
そもそも田舎にあるのは、自然くらいしかありません。
田舎であるほど、自然が顕著になるでしょう。
豊潤で色鮮やかな四季による自然の変化を、感じることができます。
しかし、そうした刺激には、偏りがあります。
田舎は「自然による刺激」ばかりです。
多くの自然にあふれる一方で、人工的なものが乏しい。
時には「人工による刺激」も取り入れるという、変化球が欲しいところです。
そういうときこそ、あえて人や建物が密集しているところへ行きます。
人に出会ったり、人工的な建物を拝見したりします。
どんな田舎でも、人通りが多かったり建物が密集したりするところがあるはずです。
たとえば、神社やお寺も人工的なものです。
はるか昔に人が作った人工建造物です。
そういうところを目指して歩けば、田舎に住んでいても、人工による刺激を得られることができるはずです。
逆に、都会に住んでいるなら、人工による刺激にあふれる一方、自然による刺激には乏しいことでしょう。
都会に住んでいる人は自然による刺激を求め、田舎に住んでいる人は人工による刺激を求めます。
都会に住んでいようが田舎に住んでいようが、うまくバランスの取れた刺激が得られるようになります。
「自然にあるもの」と「人が作ったもの」の両方を楽しむよう工夫を凝らすのです。