普段から散歩をしていると、ふと、散歩のある特徴に気づいたことがあります。
散歩の歩くペースによって、気分が変化することです。
ゆっくり歩いているときには、リラックスした気分になれます。
速く歩いているときには、テンションが高くなり、気分が高揚してきます。
なんとなく気づいている人も多いとは思いますが、あらためて考えるとすごいことです。
「これは使いようによっては役立つぞ」
どういうことかというと、気分のコントロールが意識的にできるようになるからです。
気分を落ち着かせたければ、ゆっくり歩けばいい。
逆に、テンションを上げたいと思うときには、早歩きで歩けばいい。
たったこれだけのことです。
これまで私たちは、気分の変化を、自然の成り行きに任せていたところがありました。
落ち込んだり元気になったりなど、そのときの状況に委ねていたため対処が難しく、仕方ない部分がありました。
しかし、この散歩の効用に気づけば、いろいろ応用ができるはずです。
今の気分に対して対処がしやすくなりますし、これからどんな気分になりたいのかも、自在にコントロールできるようになります。
たとえば、あなたは嫌なことがあり、いらいらしているとします。
そのときは、ゆっくりしたペースで散歩してみましょう。
気分がリラックスして、落ち着きを取り戻しやすくなります。
たとえば、あなたがこれから好きな人とデートに向かう直前としましょう。
楽しいデートにするために、事前にテンションを上げておきたい。
そういうときこそ、事前に少し速いペースで散歩をすればいい。
自然と気分が高ぶり、テンションを上げてデートに向かうことができるでしょう。
気分によって散歩のペースが変わるのではなく、散歩のペースによって気分が変わっていたのです。