ときどき、友人と携帯電話で話しながら歩くことがあります。
会社の帰りに電話がかかってきて、お互いに近況を話し合います。
「お疲れさま。今日の仕事はどうだった?」
別にたわいない会話内容です。
時には恋について話をしたり、将来のことについて話をしたりなど、次第に輪が広がります。
するとです。
話しながら歩いているうちに、家に着いてしまいます。
友人と電話で会話しながらの場合、なぜか、時間の流れが速く感じられます。
「おや。もう家に着いてしまった。もう少し話を続けたいなあ」
あなたにも、そうした経験があるのではないでしょうか。
友人と携帯電話で話に夢中になっていると、本当に時間が経つのは一瞬です。
「いつの間にかこんなに歩いてしまった」という経験はありませんか。
会話をしながら歩くなら、長距離が歩けます。
友人との楽しい会話に意識が向いて、運動の疲れが気にならなくなるからです。
ここに意外な散歩のポイントが隠されています。
楽しく散歩をするなら、やはり実際に友人と一緒に歩くのが一番です。
しかし、住んでいるところが遠くに離れていると、なかなかそうもいきません。
そこで散歩をするときには、携帯電話を片手に歩いてみてはどうでしょうか。
相手がどこに住んでいようと、疑似的に友人と一緒に散歩を楽しんでいる状況を作り出せます。
極端に言えば、地球の裏側にいる人と国際電話をしながら、散歩をすることも可能です。
これは素晴らしい可能性です。
運動ができますし、また会話に夢中になることで、疲れも感じにくくなるでしょう。
そればかりか、会話で友人との仲も深められます。
あなたの持っている携帯電話は、意外な散歩の効用を秘めているのです。