執筆者:水口貴博

子どもの「外遊び」のすすめ

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家の中のゲームだけでは、生きる力を身につけられない。

家の中のゲームだけでは、生きる力を身につけられない。 | 子どもの「外遊び」のすすめ

1980年代に初期のゲーム機が登場して以来、短い間に劇的な進化を遂げました。

現代のゲーム機は、昔に比べれば、高品質でハイレベルです。

ビジュアルは美しくなり、現実と見違えてしまうほどの映像です。

音楽もステレオはもちろん、オーケストラを利用した美しい音色のものが多くあります。

また最近は、体を動かして進めるゲームも増えてきました。

現実を見間違えてしまうほどの仮想空間。

もはや家庭用ゲーム機は、子どもたちの外遊びに変わる要素の1つになったといっても過言ではないでしょう。

これほど豊かなゲームなら、現実での外遊びのように五感を始め、思考力を鍛える機会になるはず。

しかも、現実ではとうてい味わうことのできない独特のストーリーもありますから、子どもたちの成長に一役買う面もあるでしょう。

ハイレベルのゲームをすれば、子どもの生きる力を身につけられるのではないか。

そう考える親御さんたちも多いのではないでしょうか。

しかし、やはりいくらゲーム機や仮想空間が発達したとしても、現実での外遊びにはかないません。

「刺激の質」が、全然違うからです。

現実での外遊びのほうがはるかに強く、圧倒的に豊富な刺激が得られます。

体を動かしたり、五感で刺激を感じ取ったりなど、ゲームより現実の外遊びのほうがはるかに豊かです。

川の水の冷たさを感じたり、花のにおいを嗅いだり、昆虫を発見したり、友人と協力してプレーしたりなどです。

ゲームや仮想空間で得られることもありますが、まだ現実世界の外遊びには及びません。

また、ゲームは最初からストーリーが決められています。

「ここはこういうふうにしなければいけない」というルールが、ゲーム製作者によって決められ、変更できません。

しかし、現実の外遊びは、ルールはありません。

自分たちで、好きなようにルールを作っていけるという柔軟性もあります。

いつでも、どこでも、何をしてもいい。

そうした無限の可能性は、外遊びのほうが大きいのです。

子どもの「外遊び」のすすめ(2)
  • 家の中でゲームをするより、外で遊ぶ。
自信は、外で遊んでいれば、自然と身につく。

子どもの「外遊び」のすすめ

  1. 外遊びには、子どもが生きる力に必要な要素がすべて備わっている。
  2. 家の中のゲームだけでは、生きる力を身につけられない。
  3. 自信は、外で遊んでいれば、自然と身につく。
  4. とりあえず行動していれば、自然と話は広がっていく。
  5. 現代は豊かだ。
    それをわからせるには、野外キャンプの体験が一番。
  6. 進んだ現代社会だからこそ、昔の遊びを教える価値がある。
  7. 力任せでは勝てない昔のゲームでは、慣れた大人ほど有利になれる。
  8. 四季のある日本だからこそ、特に外遊びはおすすめ。
  9. なぜ大都会ほど、大自然があるのか。
  10. 自然の音を聞くと、子どもは強く育つ。
  11. 旅行が難しいなら、せめて日帰りのピクニックくらいならできるはず。
  12. 犬と散歩しているときに、口喧嘩は起こらない。
  13. 畑仕事を手伝わせると、不思議と味覚が研ぎ澄まされる。
  14. スポーツは、体の運動だけではない。
    脳の運動でもあった!
  15. 団体競技はどれも、頭を鍛える頭脳ゲームだ。
  16. 免疫力を高めるためには、清潔すぎてはいけない。
  17. 部屋の中は、刺激が限定されやすい。
  18. 「スクリーンで見る立体」と「現実世界の立体」は、脳には似て非なるもの。
  19. どんなにテレビが進化しても、現実世界の刺激にはかなわない。
  20. エアコンは、人の生活を便利にする。
    しかし、頼りすぎると不便にする。
  21. 国語の読解力は、経験が豊富なほどイメージが鮮やかになる。
  22. 体験を優先すると、必ず後で追い上げる力になる。
  23. 立って歩けるようになれば、外遊びをしてもいい時期。
  24. 子どもが泥んこになって帰ってくるのは、一生懸命に外で遊んで帰ってきた証拠。
  25. 真っ暗闇だからこそ、あらゆる怪物をイメージさせられる。
  26. なぜ、ウォーキングマシンは、続きにくいのか。
  27. 門限があるから、遊びの密度が濃くなる。
  28. 私たちには「新しい刺激に触れて、自分の領域を広げたい」という野心と冒険心が眠っている。
  29. 子どもの持ち物に名前さえ書いておけば、迷子になっても怖くない。
  30. 成長のために「遠くへ行ってみたい」と思う子ども。
    安全のために「遠くへ行くな」という親。
    この矛盾が問題だ。

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