中学生のころ、授業の話を聞いていると、わからないところが出てきました。
気になったので、手を挙げて先生に質問すると、こんなことを言われました。
「いい質問だね」
これを言われると、嬉しく感じます。
「いい質問だね」と、質問を褒めているだけでなく、そんな鋭いところに気づく生徒も同時に褒めていることになるからです。
「そういうところに気づくなんて素晴らしい。あなたはいい問題意識を持っているね」
口に出しては言いませんが、そうしたニュアンスが伝わってきます。
つい、私も「ありがとうございます」と言ってしまいました。
嬉しく感じて、先生に何か認めてもらえたような気になります。
子どもが親に質問してきたら、可能なかぎり言ってあげましょう。
「いいところに気づいたね」と。
子どもは嬉しくなり、親からの返事を真剣に聞くようになるでしょう。
いい質問かどうかは、大した問題ではありません。
子どもが疑問を持つことは、素晴らしいことですから、すべてに対して「いい質問だね」と言えるはずです。
「もっと認めてもらいたい」という気持ちが湧いてきます。
さまざまなことに対して、さらに疑問を持ち始めることでしょう。