夫婦生活ではある程度、お金が物を言います。
着るもの、食べるもの、住むところなど、やはりお金ですね。
外食に行く回数も増えることでしょう。
夫婦で旅行に行ったり、温泉に行ったりなど、思い出もたくさん作りやすくなりますね。
子どもがいれば、熱心で丁寧な教育を受けさせることができます。
塾に通わせたり、家庭教師を雇ったりなどの余裕も、お金があれば出てきます。
では、そんなお金を誰が稼ぐのかというと、やはり中心的存在は「夫」です。
妻も仕事に出て、共働きをするケースも多いですが、夫のほうが力も体力もあるため、より多く稼げます。
妻は妊娠すると動きに制限が出てくるので、仕事を続けることが難しくなります。
子どもが生まれてしばらくは育児に手間がかかり、社会復帰にも時間がかかる。
こうした事情もあり、ほとんどの家庭において収入源の中心は夫になっている場合が多いはずです。
お金を稼ぐことに関して、夫は大きな責任があります。
夫は会社にいかなければならない。
仕事をしなければいけない。
稼がなければならない。
これらを一言でまとめると「休みたくても休めない」というわけです。
自分がサボって給料が減ると、妻や子どもたちにも関わります。
自分がサボって自分だけが苦しむならまだいいですが、妻や子どもたちにまで影響を及ぼすとなると、仕事へも力が入ります。
大きな責任を背負っていると感じるものです。
気づけば「いつも何かに追われている」という生活です。
一生懸命になるのはいいですが、一生懸命になりすぎてはいないでしょうか。
呼吸を整える暇も、ゆっくり休む時間もないのでは、ストレスもたまるばかり。
一生懸命になって豊かになっても、豊かさを感じる時間が少なければ、幸せとは言えません。
余裕のない生活では、豊かさを感じることができなくなります。
そこで、ときどき自分に休憩を入れる時間を作ってください。
自分に余裕を作る時間を作ります。
それが「有給休暇」です。
家族がいて大きな責任を背負っていると実感していると、有給休暇を控える人が多くなっています。
一生懸命になりすぎて「有給休暇」の存在すら忘れかけている人さえいるのではないでしょうか。
有給休暇とは、給料が支給される休暇のことであり、労働者に与えられている権利の1つです。
「他人に迷惑をかけてはいけない」
「評価が下がるかもしれない」
「職場の同僚や上司から、白い目で見られるかもしれない」
有給休暇の消化をサボることだと思うのは、勘違いです。
強い責任感があるのは素晴らしいですが、そう考えていると、全然休めなくなります。
もちろん会社が忙しい繁忙期などは、できるだけ控えたいところですが、平時ならいつでもとっていい休暇です。
大きな責任を背負い、自分に厳しくなりがちですが、度が過ぎると毒になります。
むしろ責任感が強く、有給休暇を取りにくいと感じている夫ほど、積極的に取るくらいでいい。
1日でも休みの日が増えると、感じ方は変わります。
時間があれば、一生懸命になっている妻に感謝をする気持ちが湧くようになります。
ゆっくり食事をすれば、いつもと変わらないはずの食事が、よりおいしく感じられるはずです。
子どもたちに目を向ける時間やコミュニケーションの時間も増えることでしょう。
給料が減るわけでもありませんから、ためらうこともありません。
夫が助かると同時に、妻や子どもも喜びます。
家族で食事をしたり、旅行に行ったりなど、全員で過ごす時間が増えます。
限界が来て休むのではなく、体力の限界が来る前に休みましょう。