子どもに制限を与えてしまうことは、可能性を制限させてしまうことになります。
「あれもダメ。これもダメ」という教え方では「じゃあ、何をすればいいのか」と言うことになります。
特に子どもは「小さな暴れん坊将軍」です。
目の前にあることに力加減をすることなく、思い切ってぶつかっていきます。
これが子どものお仕事なのです。
暴れて当然。
そんなときに「あれもダメ。これもダメ」と言ってしまうのは、子どものお仕事を取り上げてしまうことになるのです。
人の迷惑になるようなことでなければ、どんどん思い切ってやらせてあげるほうが子どもには健全なのです。
私は小さなころから機械が大好きでした。
もともと私の父が機械関係の仕事に就いていたため、家の中には常に機械の部品が転がっていました。
そのために物心ついたときから、よく機械を使って遊んでいました。
コンデンサー、集積回路、スクリュードライバーを使って、機械を組み立てたり分解してみたりと、好きなことをし放題でした。
親は決して「それ以上はやるな」とは言いませんでした。
「好きなだけやりなさい」という許可を与えてくれました。
そのおかげもあって、私は興味のあった機械を思いきり体当たりできました。
そこで身についた知識や知恵が、今に生きています。
私がコンピューター関係の仕事に就いたことも、パソコンの知識を身につけサイトを立ち上げたことも、ここから由来しています。
子どものころに思う存分好きなことをさせてくれたおかげで、今の自分の力になっているのです。
子どものころに自分の人生を決める大きなことをやっていたのかと思うと、幼少期の教育は大切であることを思い知らされます。
これは私だけの話ではないはずです。
往々にして人生の道を決めるような「最初の1歩」は、ほとんどの場合、子どものころにあります。
子どものころに何に興味を持ち、どれだけ打ち込んだかがその人の一生を決めていきます。
子どもは暴れることが仕事だと言いました。
子どもが大人になってしっかり仕事をするためにも、子どものころに好きなことをどんどんやらせてあげないといけないのです。
子どもに対して「ダメ」という制限を与えることは、子どもの将来をつぶすことになりかねません。
それ以後の子どもの人生を大きく左右するほどの体験を制限されてできなければ、子どもは何をすればいいのでしょうか。
親の言うことをよく聞き、じっとしている子どもがいい子どもなのではありません。
親が発狂してしまいそうなほど、暴れん坊であることが子どもの仕事であり、将来への道につながるのです。