大人が何か新しいことを挑戦しようとするとき、さまざまなことを考えます。
どのくらい時間がかかることか。
将来、お金につながることか。
世間的にかっこいいことか。
すべての大人がそうだとは限りませんが、ある程度、社会や世の中を知ってしまうと、事前に考えてしまうことも多くなります。
そういう数多くのことを考えられるのが、大人の素晴らしい長所ではありますが、一方で短所でもあります。
大人になってから自分の才能を見つけにくいのは、そうした邪念が入り交じるからです。
本当は素直で正直な気持ちがありますが、邪念が入ったせいで「素直な自分の気持ち」がよくわからなくなります。
空にはいつも太陽があるのに、雲が光を遮っているようなイメージです。
それに対して、子どもは素直で正直です。
時間・お金・世間体など一切気にしません。
いえ、まだそういうことを具体的にわかっていません。
自分がやってみたいな、楽しそうだなと思うことを、素直に「やってみたい」といいます。
それに必要な時間・お金・世間体・責任など、一切考慮しません。
親が心配しているのをよそに、子どもは自分の気持ちに素直で正直な発言や行動をします。
だからこそ、好きなことを発見しやすいし、伸びやすくなります。
それが、子どものいいところです。
そういうとき、親の都合で子どもの意見をつぶさないことです。
大人はつい「まだ早い。やめなさい。もっと大人になってから」と、子どもがやりたいことをさまざまな角度から遮ろうとします。
それではせっかくの素直で正直な発言や行動が制限されます。
時間・お金・世間体など、さまざまな心配や不安を感じるのは当然です。
ですが、まずは子どもの気持ちを第一に「やりたい」と思うことを体験させてください。
子どもがやりたいということに、早すぎることはありません。
むしろ早くに体験させるからこそ、他の人より秀でた能力を見つけ、伸ばしやすくなります。
早い時期にいろいろなことを体験させることで、自分の才能を発見しやすいのです。