子どもの褒めるべき点を見つけるのが、親の仕事です。
褒めれば褒めるほど、子どもは自信をつけていきます。
子どもを悲しませたり落ち込ませたりしても役にも立ちません。
元気と自信を失い、消極的になるだけ。
親のすごさを見せつけようと、子どもを叱ったり怒鳴ったりするのはよくありません。
親としてできることは、子どもの長所を見つけて、たっぷり褒めることです。
大きなことや立派なことでなくてもいい。
何か物事をするときに、悪い結果に落ち込んでいる子どもがいれば、プロセスを見てあげましょう。
結果は悪くても、プロセスに褒めるべき点はいくつかあることでしょう。
工夫があったり、ベストを尽くしたりした跡が見られれば、たたえる言葉が出てくるはずです。
もし、結果もプロセスも両方ダメなら「挑戦した勇気」を褒めればいい。
このように見方を変えれば、子どものいいところはいくらでも見つかります。
さて、ここからが本題です。
こうしてさまざまな角度から褒めることの本当の意味は、もう1つあります。
「親の柔軟な視点を子どもに感じてもらう」ということです。
子どもが感動するのは、褒められたときだけではありません。
褒めるべき点を見つけようとする、親の前向きな姿勢です。
発想を変えたり見方を変えたりなど、試行錯誤している親からよい影響を受けます。
親は、どんなにつらいことがあってもプラス発想を貫くことです。
親のさまざまなプラス発想に子どもが触れることで「なるほど。そういう見方もあるな。上手に考えるな」と学びます。
親のプラスへ持っていこうとする発想を子どもは学び、吸収します。
親がプラス発想だと、子どももプラス発想になる。
前向きな考えが笑顔や元気を作り出して、子どもも前向きに考えるようになります。