子どもを早く成長させようと、子どもに大人の気持ちを理解させようとする親がいます。
大人の言っていることが正しくても、なかなかそれは難しい。
子どもの気持ちは、親が理解してあげないといけません。
子どもの精神年齢はまだ低いからです。
親の発言・行動・高い位置からの見かたなど、子どもの精神レベルでは、理解できるほどの器がまだありません。
子どもは子どもらしく行動します。
そういうのを親は「やめなさい、頑張りなさい、辛抱しなさい。もっと強くなりなさい」と、突き放すのではない。
それは大人の見方であり、大人の都合です。
子どもは、親の気持ちをなかなか理解できません。
逆です。
親が子どもを理解します。
夜道を怖がる子どもを「怖いんだね」と理解する。
スキンシップをしたがる子どもを「安心したいのだな」と理解して、受け入れる。
嫌なことがあってすぐ泣く子どもの気持ちを解釈する。
友人と喧嘩する子どもに対して「抑えきれない気持ちがあったんだな」と理解する。
そういう子どもが困難な壁に当たったとき、子どもの気持ちや心情を理解できる親になりましょう。
親は大人だからこそ、できるはずです。
親が一歩先をいき、子どもの気持ちを理解しながら接していきます。
親の落ち着いた態度に接しながら、子どもも次第に大人へと成長します。
子どもを理解する親に育てられた子どもは、いずれ大きくなったとき、理解力のある大人へと成長するのです。