椅子に座っているとき、膝を上下に細かく動かす動作と言えば、貧乏ゆすりです。
「貧乏ゆすりをしたことがあるか」と聞けば、ほとんどの人が「あります」と答えることでしょう。
貧乏ゆすりの特徴は「無意識のうちにしてしまう」という点です。
しようと思って膝を動かすわけではなく、ある条件のとき、無意識のうちに動かしてしまいます。
その「ある条件」とは何でしょうか。
では、あなたが貧乏ゆすりをしたくなる場面を思い出しましょう。
おそらく、次のような場面に多いことでしょう。
なんとなく共通点が見えてきませんか。
「ストレスをためているとき」です。
いらいらしているときに、貧乏ゆすりをしたくなります。
実は、心理学的に言えば「貧乏ゆすりとはストレス発散」を意味しています。
スポーツをすればストレス発散ができるのは、よく知られている方法ですね。
勉強中や仕事中など、スポーツのような大げさな動きが実現できないときがあります。
せめて足を細かく動かして、心のバランスを保とうとしています。
自然と発生するストレスに対して、無意識に体を動かして欲求を発散させ、心の安定を図ろうとしています。
マナーという点ではよくない貧乏ゆすりですが、意外なリラックス効果があります。
しかし、リラックス効果があるとはいえ、やはり貧乏ゆすりは避けたほうがいいでしょう。
学校で貧乏ゆすりをしていると、落ち着きがないと思われますし、異性からもモテません。
仕事中なら、周りの人から変な人だと思われ、評価が落ちます。
実は、貧乏ゆすりでなくても、似たように体を細かく動かす動作があります。
驚くべきことに、貧乏ゆすりとは違い、社会的に許容されている行為です。
「ガムを噛むこと」です。
貧乏ゆすりと同じです。
動かす場所が「膝」か「顎」かの違いだけです。
何かにいらいらしたときには、ガムを噛みましょう。
ガムを噛んで顎を動かすときも、同じようにストレス発散ができ、心のバランスを保つ効果があります。
ガムを噛んでいると、自然とリラックスができることでしょう。
重要な会議中や授業中などは、TPOをわきまえる必要がありますが、図書館や勉強部屋で勉強するときには問題ありません。
貧乏ゆすりをするくらいなら、ガムを噛めばいいのです。