執筆者:水口貴博

受験生の時間とスケジュール管理術

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勉強時間の配分は、出題率の高さに応じて調整する。

勉強時間の配分は、出題率の高さに応じて調整する。 | 受験生の時間とスケジュール管理術

テストでは、教科書から均等に出題されるわけではありません。

1つの科目の中でも、試験に出やすいところと、そうでないところがあります。

たとえば、歴史試験です。

歴史の教科書を開けば、まず縄文時代から始まります。

残念ながら、この分野はあまり出題されません。

もちろん試験範囲と言えば試験範囲ではありますが、出題率からすると大変低い分野です。

1ページ目から力を入れて勉強しますが、ほとんど試験に出ないので空回りします。

出題率が低いですから、とりあえず基本だけ押さえて、勉強量も少なめで十分です。

一方、歴史の教科書の中盤にある戦国時代や幕末は、よく出題される分野です。

どんな大学の入試でも必ず出題される分野であり、高い出題率です。

このように「出題率には違いがある」ということを知ってください。

勉強時間の配分も、出題率の高さに応じて調整するのが理想的です。

出題率の高い分野は、どんな問題が出題されても回答できるように勉強時間も増やしておきます。

応用問題が出ても確実に解けるようになるように対策も必要です。

逆に出題率が低いところは、勉強時間も少なめにしておきます。

もちろんまったく勉強しないのはよくないので、基本問題は解ける程度にとどめておきます。

そうすることで、バランスのよい勉強時間の配分が出来上がります。

勉強時間を調整するとはそういうことです。

さて、問題となるのは出題率の確認方法です。

出題率は、参考書を見ればわかります。

良書といえる参考書には、出題率について書かれているはずです。

出題率ランクがつけられていたり、重要度が星の印で表示されていたりなどします。

解説だけでなく、ぜひ出題率もチェックしましょう。

受験生の時間とスケジュール管理術(13)
  • 出題率に応じて、勉強時間を調整する。
急にやる気が出れば、すぐ勉強したほうがいい。

受験生の時間とスケジュール管理術

  1. あらゆる時間管理術は、変えようのないリズムに合わせることから始まる。
  2. 1日のスケジュール表は、リズムを正常化させる薬のような役割を果たす。
  3. 1週間のリズムに従って、勉強計画を立てる。
  4. 勉強時間をあらかじめ宣言しておけば、勉強の邪魔をさせることもない。
  5. 今の自分は、人生を左右する大事な時期にいることを自覚する。
  6. 調子が出ないときは、調子が出るような勉強から始めればいい。
  7. どんなに調子が出なくても、睡眠時間だけは削ってはいけない。
  8. 「勉強から逃げるために休む」のと「勉強するために休む」とでは大違い。
  9. 1枚ずつめくるカレンダーより、1枚にまとまったカレンダーがおすすめ。
  10. 秒針のあるアナログ時計のメリットとデメリット。
  11. 明るい部屋で勉強するとき、必ず部屋は明るくする。
  12. 受験勉強は、自己管理能力を問う試験でもある。
  13. 勉強時間の配分は、出題率の高さに応じて調整する。
  14. 急にやる気が出れば、すぐ勉強したほうがいい。
  15. 「早寝・早起き」は嘘。
    「早起き・早寝」の順が正解だった!
  16. 勉強する時間くらいは、机の上に勉強以外の物を置かない。
  17. 日中の疲れや眠気は、短い仮眠で乗り切れ!
  18. 帰宅後の勉強は、夕食後ではなく、夕食前にするほうがいい。
  19. 親からの小言に、集中力を乱される。
  20. 朝に弱い人でも、熱いシャワーを浴びれば眠気が取れる。
  21. 眠気・疲れ・惰性は、熱いシャワーで取り払う。
  22. 学力に差ができるのは、重い腰を上げる早さ。
  23. 根性で勉強をしようとすると、失敗する。
  24. 気温は、勉強へのやる気に強く影響を及ぼす。
  25. ささいなアイテムで、勉強の能率は劇的に向上する。
  26. 勉強の準備時間を、効率よくカットできる手段を考える。
  27. 家族旅行と勉強を絡めれば、思い出も勉強もうまくいく。
  28. リフレッシュの時間くらいは、勉強のことを完全に忘れたほうがいい。
  29. 眠れない夜は、参考書を睡眠薬の代わりにすればいい。
  30. 時間はあると思えばある。
    ないと思えばない。

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