テストでは、教科書から均等に出題されるわけではありません。
1つの科目の中でも、試験に出やすいところと、そうでないところがあります。
たとえば、歴史試験です。
歴史の教科書を開けば、まず縄文時代から始まります。
残念ながら、この分野はあまり出題されません。
もちろん試験範囲と言えば試験範囲ではありますが、出題率からすると大変低い分野です。
1ページ目から力を入れて勉強しますが、ほとんど試験に出ないので空回りします。
出題率が低いですから、とりあえず基本だけ押さえて、勉強量も少なめで十分です。
一方、歴史の教科書の中盤にある戦国時代や幕末は、よく出題される分野です。
どんな大学の入試でも必ず出題される分野であり、高い出題率です。
このように「出題率には違いがある」ということを知ってください。
勉強時間の配分も、出題率の高さに応じて調整するのが理想的です。
出題率の高い分野は、どんな問題が出題されても回答できるように勉強時間も増やしておきます。
応用問題が出ても確実に解けるようになるように対策も必要です。
逆に出題率が低いところは、勉強時間も少なめにしておきます。
もちろんまったく勉強しないのはよくないので、基本問題は解ける程度にとどめておきます。
そうすることで、バランスのよい勉強時間の配分が出来上がります。
勉強時間を調整するとはそういうことです。
さて、問題となるのは出題率の確認方法です。
出題率は、参考書を見ればわかります。
良書といえる参考書には、出題率について書かれているはずです。
出題率ランクがつけられていたり、重要度が星の印で表示されていたりなどします。
解説だけでなく、ぜひ出題率もチェックしましょう。