執筆者:水口貴博

受験生の時間とスケジュール管理術

22

学力に差ができるのは、重い腰を上げる早さ。

学力に差ができるのは、重い腰を上げる早さ。 | 受験生の時間とスケジュール管理術

重い腰ほどなかなか上がりません。

電車と同じように、動き始めるまでがエネルギーも時間も必要です。

しかし、重い腰をいかに早くあげるかで受験生との間に差ができます。

寝起きが一番大変です。

「あと5分、あと5分」と思っているうちに、気づけば、30分以上すぎていることがあります。

「起きよう」と思った瞬間、いかに早く起きるかです。

机に座って教科書を開くまでに時間がかかります。

テレビを見終わってから机に向かおうと思っていると、ほかに気になる番組を見つけてしまい、勉強が延び延びになります。

「勉強しよう」と思ったときに、いかに早く机に向かって、教科書を開くかです。

わからない問題があって先生に聞こうと思っても「また今度会ったときに聞こう」と思います。

そう思っていると、永遠に聞けなくなります。

いざ、先生と会ったときに「何の質問だったか忘れた」という展開になるでしょう。

先生に聞きに行こうと思ったとき、すぐ聞きに行くのが一番いい。

学力の差は、重い腰をいかに早く上げるかで決まります。

最初のスタートさえ始めてしまえば、後は調子が乗り始めます。

勉強で一番大変なのは「勉強そのもの」ではなく「重い腰を上げること」です。

取りかかる時間を1秒でも早くすれば、すべてのスケジュールも1秒前倒しになるのです。

受験生の時間とスケジュール管理術(22)
  • 重い腰は、1秒でも早く、上げる。
根性で勉強をしようとすると、失敗する。

受験生の時間とスケジュール管理術

  1. あらゆる時間管理術は、変えようのないリズムに合わせることから始まる。
  2. 1日のスケジュール表は、リズムを正常化させる薬のような役割を果たす。
  3. 1週間のリズムに従って、勉強計画を立てる。
  4. 勉強時間をあらかじめ宣言しておけば、勉強の邪魔をさせることもない。
  5. 今の自分は、人生を左右する大事な時期にいることを自覚する。
  6. 調子が出ないときは、調子が出るような勉強から始めればいい。
  7. どんなに調子が出なくても、睡眠時間だけは削ってはいけない。
  8. 「勉強から逃げるために休む」のと「勉強するために休む」とでは大違い。
  9. 1枚ずつめくるカレンダーより、1枚にまとまったカレンダーがおすすめ。
  10. 秒針のあるアナログ時計のメリットとデメリット。
  11. 明るい部屋で勉強するとき、必ず部屋は明るくする。
  12. 受験勉強は、自己管理能力を問う試験でもある。
  13. 勉強時間の配分は、出題率の高さに応じて調整する。
  14. 急にやる気が出れば、すぐ勉強したほうがいい。
  15. 「早寝・早起き」は嘘。
    「早起き・早寝」の順が正解だった!
  16. 勉強する時間くらいは、机の上に勉強以外の物を置かない。
  17. 日中の疲れや眠気は、短い仮眠で乗り切れ!
  18. 帰宅後の勉強は、夕食後ではなく、夕食前にするほうがいい。
  19. 親からの小言に、集中力を乱される。
  20. 朝に弱い人でも、熱いシャワーを浴びれば眠気が取れる。
  21. 眠気・疲れ・惰性は、熱いシャワーで取り払う。
  22. 学力に差ができるのは、重い腰を上げる早さ。
  23. 根性で勉強をしようとすると、失敗する。
  24. 気温は、勉強へのやる気に強く影響を及ぼす。
  25. ささいなアイテムで、勉強の能率は劇的に向上する。
  26. 勉強の準備時間を、効率よくカットできる手段を考える。
  27. 家族旅行と勉強を絡めれば、思い出も勉強もうまくいく。
  28. リフレッシュの時間くらいは、勉強のことを完全に忘れたほうがいい。
  29. 眠れない夜は、参考書を睡眠薬の代わりにすればいい。
  30. 時間はあると思えばある。
    ないと思えばない。

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