通常、私たちは教科書を読むときに、黙読をします。
声を出さずに読むということです。
黙って文章を読んでいるほうが、お行儀よく映ります。
しかし、実は黙読ほど忘れやすい勉強法もありません。
記憶力という面ではとても効率の悪い方法です。
目からの刺激しかないため、刺激が小さいのですぐ忘れやすくなります。
「お昼すぎに教科書を読んでいると、うつらうつら眠くなる」
あなたも一度は経験があることでしょう。
そういうときこそ、音読をすれば目が覚めます。
声を出すことで、体のさまざまな五感を刺激することになるからです。
目で読み、口を動かし、さらに耳で聞くことになります。
それでも眠気が取れなければ、立って音読です。
眠気がなくなると同時に、頭が冴えます。
複数の器官を使っているので、それだけ刺激も強くなり、覚えやすく忘れにくくなる方法です。
あなたもぜひ試しましょう。
一部では音読が通用しない科目もありますが、英語で単語を覚えるときや歴史で文章を理解するときには圧倒的な効果を発揮します。
授業中や静かな図書館やテスト中などではTPOをわきまえる必要がありますが、1人になって勉強するときには心がけましょう。
TPOをわきまえながら、迷惑のかからない場所では徹底的な音読をしましょう。
この差は受験勉強において、大きいはずです。