記憶力をアップさせるために、音読をすればいいというコツはすでにご紹介しました。
さて、その音読にさらに効果を付け加えてみましょう。
音読をするときのコツは「感情を込めて声に変化を持たせること」です。
やはり大きな声のほうが効果は大きいですが、小さな声でも効果があります。
声に抑揚をつけるのもポイントです。
たとえば、英単語を覚えるときには、単語の意味を込めて音読してみましょう。
気持ちを込めて音読したり、抑揚をつけたりなどの工夫をすると、より記憶の効果は強くなります。
「angry(怒り)」という単語を覚えるときは、怒りを想像しながら音読します。
少し大きな声で、乱暴な口調で発音してみましょう。
また「melancholy(憂鬱)」という単語を覚えるときには、憂鬱で元気がない状態を想像しながら音読します。
歴史の勉強でも大いに威力は発揮します。
歴史の教科書では、出来事が淡々と書かれています。
しかし、そこに登場する人物が戦いに挑むからには、登場する人物に喜怒哀楽があるはずです。
「絶対にこの戦には負けられない」という武将の顔や表情を思い浮かべながら本を読みます。
登場人物の心情は、自分で適当なイメージで結構です。
大事なことは、気持ちを込めることです。
登場人物の心情を想像しながら音読すれば、歴史の流れが頭に入りやすくなります。
感情が伴うと、脳は覚えやすくなる法則にも一致します。
また、勉強への印象も大きく変わります。
無味乾燥だと思えた歴史への印象が急に変わります。
「感動の連続ばかりではないか」と思え、楽しくなるのです。