「はあ。はあ。つらいなあ」
筋トレ中は、重いダンベルを持ち上げているため、つらいと感じる瞬間の連続です。
疲れて息苦しくなり、表情も悪くなります。
しかし、そのトレーニングを乗り越えると「いいこと」があります。
以前より筋力が強化されます。
傷ついた筋肉繊維が回復する際、同じ負荷がやってきても対応できるように、元の状態より筋力繊維を強化して回復させます。
これを「オーバーロードによる超回復の法則」と言います。
私たちは、ダンベルでトレーニングを繰り返すたびに筋力が上がります。
これは「筋力」だけでなく「精神力」にも当てはまります。
あなたが、1,000人もの大衆の前でスピーチしている光景を想像しましょう。
大勢の人を目の前に、極度に緊張するはずです。
足や手は震え、上手にスピーチができないことでしょう。
「ええと、あの、今回のスピーチでは、その、まず」
当然です。
この緊張に耐えられるだけの精神力がないと、まず乗り越えることができません。
では、どうすれば耐えられるようになるのかというと、筋トレと同じです。
つらいと思っても、何度も続けてください。
何度も続けて経験すれば、不思議なことが起こります。
だんだん慣れて、緊張しなくなってしまいます。
つらいと感じて落ち込んでも、少し休憩すれば、以前より強い精神力が身についています。
同じプレッシャーがやってきても対応できるように、元あった状態より精神力を強化させて、落ち込みから回復させます。
これを、あなたもご存じの「慣れ」と言います。
以前より対応できるような強い精神力を身につけています。
最初は緊張のせいでうまく話せませんが、慣れてしまえば、むしろ緊張することさえ難しくなります。
あなたの精神力が鍛えられたということです。
プレッシャーをつらいと感じるのは、最初だけです。
初めての経験は大きなプレッシャーを感じるため、誰でもつらいと感じます。
そのプレッシャーをダンベルとして活用すれば、あなたの精神力はぐんぐん鍛えられるのです。