「腹が減っては戦はできぬ」
先人は、空腹時の状況を、絶妙な一言で断言しました。
おなかがすいているときには、単純に力が出ません。
命を賭けた勝負では、おなかがすいていたので負けたというのでは話になりません。
パワーを出すためにはエネルギーが必要であり、エネルギーを出すためには、食事が大前提です。
また、おなかがすいている状況は、力だけの問題ではありません。
いらいらしやすくなります。
情緒が不安定になり、気持ちに余裕がなくなっては、勝負では大きなハンディキャップになります。
まだこればかりではありません。
おなかがすいていると、力が出なくて情緒不安定になるうえに、頭の回転まで悪くなります。
ブドウ糖が足りなくて、脳の働きが鈍くなります。
私の場合、受験生時代にダイエットをしながら勉強をしたことがあります。
記憶力も集中力も根気も出なくて、勉強という状況ではありませんでした。
頭を使う記憶作業は、致命的でした。
当然、テストで良い点を取れるはずがありません。
大事な勝負の前には、必要な食事を抜くというのは、百害あって一利なしです。
そもそも食事は、きちんと3食取ることです。
女性にはダイエットのため、食事を抜かす人がいます。
食事の量を減らすことはあっても、抜かすのは厳禁です。
食事をきちんと取らないと、出る元気も出なくなります。
しっかり腹ごしらえをしてから、勝負に挑むことです。
食事を取ることで、カロリーを摂取でき、身も心も力も入ります。
本番前にどんなに練習を積み重ねていても、おなかがすいていては、力が出なくて台無しです。
頭の回転が鈍くなり、解ける問題も解けなくなります。
だからこそ「腹が減っては戦はできぬ」です。