「ああ疲れた。だらだらし始めてきたぞ……」
私は読書や執筆をする際、行き詰まり始めたら、まず場所を変えるようにしています。
場所を変えるだけで、雰囲気が変わり、受ける刺激が変わります。
場所を移動している間、外の空気に触れ、適度に散歩をして体を動かすことになるので、そうしたことも影響しているのでしょう。
刺激が変われば、気分転換になり、行き詰まっていた作業が再び集中できるようになります。
恥ずかしい話ですが、私は勉強のために、店から店へとはしごをします。
ファストフード店で勉強した後、レストランに行き、次にコーヒーショップへ行きます。
店員からは「またあの人が来た」と思われているに違いありません。
あるレストランでは、私がコーヒーばかりを注文するので、注文をしなくても、コーヒーを持ってくるようになりました。
もし違う注文をしたら、店員はどんな顔をするかな、と思います。
またある日、コンビニの店員から「私のこと覚えていますか。コーヒーショップで働いていた者です」と話しかけられました。
コーヒーショップの店員が転職をして、近場のコンビニで働くようになり、話しかけられました。
突然のことだったので「はあ」という気の利かない返事になってしまいました。
そうした出来事に、自分ながら驚きます。
いろいろな店に行っているため、地元では知らないうちに知られてしまっているのでしょう。
そのくらい場所を転々と変えて勉強をしていることが、効果を大きくさせているというのはたしかです。
行き詰まったときやだらだらしたときには、気分を変えるために、場所を変えればいい。
学校の教室だけが、勉強する場所ではありません。
勉強部屋はもちろん、台所、学校の図書館、あるいはコーヒーショップでもいいでしょう。
二宮金次郎のように、歩きながら勉強できます。
「集中力がない」と不満を漏らすのは、誰でもできることです。
しかし、それを言ったら、終わりです。
ほかの人より勉強をするためには、勉強が継続できる工夫が必要です。
それができない人は、ありきたりの成績で終わりますが、できる人は成績が伸びていきます。
大切なことは、集中力を取り戻す工夫をすることです。
もんもんとした気分が、ぱっと晴れるような工夫を取り入れて、勉強を継続させる工夫をしましょう。