私が自動車の免許を取るときには、合宿をして、短期で免許を取りました。
合宿では、食事が出されます。
朝昼晩と3回あり、合宿生たちは決まった時間になると、全員が食堂にやってきます。
そのときに、みんなが食事を作ってくれた人に、感謝の一言も言わずに、食事だけを取っていく姿を見て、残念に思いました。
食事を作っている人は、作って当然だといった感じです。
食事を作るのには、手間暇がかかります。
私も一人暮らしを始めてから、食事を作ることは大変なことだということに気づきました。
食材選び、調理道具、作る時間、栄養価値の計算、きれいに盛り付ける、といった長い作業があるのです。
私は料理長さんに「ごちそうさまでした。おいしかったです」と言って、帰ることにしました。
料理長さんは、喜んでくれました。
なかなかこういうことを言ってくれる人は、珍しいそうです。
自分が今、食事をすることができているのは、その影にはいろいろな方の努力があって、初めて食事が存在するのです。
今、私はスターバックスにいます。
スターバックスでコーヒーを飲みながら、本を書いています。
このコーヒーも、陰にはコーヒー豆を取る人、豆を運ぶ人、豆を挽いてコーヒーを作る店員さんの協力があってのことです。
そんなみんなの協力でできたコーヒーを飲みながら、本を書いているから、今も本を書くことがスムーズに進んでいます。
自分が今このように本を書けるのも、みんなの支えがあってのことなのです。