まず、次の法則を確認しましょう。
学生時代、好きな人のことは積極的に知りたいと思いました。
「好きな人は、どんな音楽が好きなんだろう」
「好きな人の誕生日は、いつなのだろう」
「好きな人は、どんな本を読んでいるのだろう」
好きな人には、もっと近づきたいと思いました。
そういうことに限っては、驚異的な記憶力を発揮します。
好きなことは、自分から進んで知りたいと思います。
好きな人のことは、何でもすぐ覚えられます。
逆に嫌いな人のことは、なかなか覚えられません。
そもそも覚えようという気持ちがありませんし、知りたくも覚えたくもない気持ちさえあります。
「嫌い」という気持ちがあると「反発する力」があります。
逆に「好き」という気持ちは「引き寄せる力」があります。
物覚えが上手な人にも、好き嫌いがあります。
しかし、勉強では、嫌いな科目を勉強しなければならないときがあります。
そういうときには、まず嫌いな科目の「いいところ」だけに目を向けて、好きになろうと努力します。
事実、いいところだけに目を向ければ、どんな勉強も楽しいところや面白いところは1つや2つ、あるものです。
どんな人、どんな勉強、どんなものにも、長所は必ずあります。
好き嫌いは、個人の好みで、どちらを強調して見ているかにすぎません。
短所は見ないようにして、長所だけを見るようにしましょう。
短所は無視して、長所を強調すればいい。
好きにさえなれば、後は自然に勉強がはかどるようになります。
自分から積極的に勉強しようとする「引き寄せる力」が働くからです。
覚える前に、まず対象を、徹底的に好きになることから始めることです。
嫌いなことも、とにかく長所だけに目を向けて、好きになってしまいましょう。