私が東京に住み始めたころに思った最初の印象は「どこへ行ってもタバコくさい」ということです。
もちろん都内には禁煙の空間もあります。
しかし、歩きタバコをする人が多いせいで、町の中がタバコくさくなっているのです。
特に迷惑だなと感じるマナー違反は、禁煙室でのいらいらです。
先日、会社の人と一緒にコーヒーショップへ行きました。
スターバックスです。
スターバックスでは、お客さまにコーヒーの味と香りを楽しんでいただくため「全席禁煙」になっています。
私は一緒にコーヒーを飲みながら話をしようと思っていたのですが、その男性はタバコが吸いたい一心でいらいらしていました。
貧乏ゆすりをして、そわそわしています。
その姿を見て、急に興ざめしてしまいました。
そんなにいらいらを目の前でされては、ゆっくり飲みたくても落ち着いてなんていられません。
おいしいコーヒーも台無しです。
相手は早くタバコを吸いたいがために、注文したコーヒーを水のように一瞬で飲み干し、私が終わるのを待っています。
じっと私のほうを向いて、目で「早くタバコを吸いたいのですが……」と脅迫のまなざしになっています。
どうやら早く外へ出て、一刻も早くタバコを吸いたいようです。
私はもうがっかりしてしまい、コーヒーをまだ少ししか飲んでいない状態で「もういいから出ましょう」と言いました。
落ち着いて話ができる状態ではなく、相手の顔はしわが寄るほどタバコが吸いたい顔になっていて、私はあきれてしまいました。
タバコを吸いたくても、せめて一緒にいる人がいるときくらいは我慢してほしいものです。
タバコを吸わない人は煙を一生懸命我慢しているのに、タバコを吸っている人には我慢が足りません。