ある経営者の話です。
「あなたが成功できた要素は何ですか」というインタビュアーの質問に対して、こう答えました。
「成功する要素は、30パーセントは本、30パーセントは人、30パーセントは経験、残り10パーセントはそのほか」
大切なことは「本」「人」「経験」です。
私が実際にいろいろな伝記を読んでみても、これは当てはまります。
偉業を成し遂げた人は、本を読んで、人と出会い、経験をして、大きくなっていった人たちです。
成長で大切なことは「本」「人」「経験」です。
一流の人になりたければ、たったこの3つから学べばいいだけです。
本は、先人の知識知恵の塊です。
人生80年とはいえ、本によってほかの人の経験も取り入れることができます。
経験だけではわからなかったことが、本によって意味を知ることができるのです。
経験は、いわばデータベースです。
データベースは動きません。
しかし、データベースがあるからこそ、未来を予想して行動できます。
あるほど、深みを帯びた考えにつながります。
経験の蓄積が、その人の深みにもつながってきます。
いろいろなことを経験しているので頼りがいがあります。
行動に度胸が出てきます。
本だけではわからなかったことも、具体的な経験で初めてわかります。
人からの影響でも変わります。
私も今まで、多くの人の影響で育っています。
私が本を書くきっかけも、人との出会いがきっかけです。
以前は、本を書こうだなんて、思ってもいませんでした。
しかし、ある友人から「タカだったらできるよ。なんか将来、書きそうだから」という一言が、私の心に突き刺さりました。
「もしかしたら、自分は本当に書けるかもしれない」
そう思ってしまうのです。
そう思わされてしまったのです。
書けるかどうかは、後から考えればいいことです。
大切なことは、私本人がそう思い込んでしまい、実際に行動に移したということなのです。
私が留学しようと思い始めたきっかけも、留学を夢見ていた友人から、何度も繰り返し話を聞かされていた影響です。
聞いてもいないのに、留学の話をされると「そんなにいいものなのかな」と思ってしまうのです。
実際に私が高校を卒業してから留学をしようと決心したのも、彼の影響なしにはあり得ません。
たくさんの人からの影響が、いつの間にか自分の中に取り込まれているのです。