好きな人に褒めることで近づくことは、悪いことではありません。
いえ、むしろそうして褒めながら、好きな人へと近づく方法はとても自然な近づき方です。
相手にとっても嬉しいことですから、恥ずかしがらずに早くそうしたほうがいい。
しかし、気をつけていただきたいことがあります。
褒めることはよくても、お世辞は減点だということです。
「褒めること」と「お世辞」は、そっくりではありますが別物だと考えましょう。
違いは、嘘か本当かというところです。
褒めることは、心の底からの尊敬や素晴らしいなと正直に思うときに口にする言葉です。
しかし、お世辞は、相手の機嫌をよくするために使う言葉の作戦です。
お世辞はいわば、嘘つきということなのです。
相手が喜びそうなことを大げさに演技をしながら、口にします。
すごいなと本当に感じて褒めることなら問題はありません。
しかし、嘘をついてすごいねと褒めることは、相手も嬉しく感じません。
嘘をつかれていると思うと、急に心が冷めてしまいます。
お世辞は言いたくても言わないようにしましょう。
本当に相手の素晴らしいなと思うところを見つけ、そっと教えてあげられる褒め上手になればいいのです。