ファミリーレストランのドリンクバーで、コーヒーマシンの豆が切れました。
ボタンを押しても豆がないので、マシンが動かず、コーヒーを作れません。
このとき、店員さんに「豆を補充してください」と言う人がいます。
よく聞かれる表現ではありますが、命令口調なのが気になります。
有無を言わさず、相手を従わせるような圧力が感じられるのです。
こういうときは「豆の補充をお願いします」と言ったほうが丁寧です。
言葉の最後を「お願いします」で締めくくると、印象が良くなります。
「○○していただけませんか」という疑問形の表現もおすすめです。
相手に選択の余地を与える言い方のほうが、柔らかくて優しい印象を受けます。
「豆を補充していただけないでしょうか」とお願いすれば、店員さんも快く笑顔で対応してくれるでしょう。
「お水をください」より「お水をお願いします」「お水をいただけませんか」。
「お皿を下げてください」より「お皿の片付けをお願いします」「お皿を下げていただけませんか」。
「食後のデザートを持ってきてください」より「食後のデザートをお願いします」「デザートを持ってきていただけませんか」。
言わんとしていることは同じであっても、できるだけ印象の良い表現を使いたい。
人に何かお願いするときは、命令口調ではなく、丁寧な口調を心がけたほうがスムーズです。
ほんの少し言葉遣いを工夫するだけで、ずいぶん印象が良くなるのです。