仕事の進め方や考え方の違いで、トラブルが起こることがあります。
価値観も考え方も、人によって千差万別です。
しかし、そうしたお互いの違いによるトラブルは、見方によって、相手や自分を理解するチャンスになります。
たとえば、相手と仕事の進め方の違いでトラブルになったとします。
相手は、仕事を一つ一つ丁寧に仕上げるタイプです。
自分は、質よりスピード重視で仕事をするタイプです。
「あなたにはそういう進め方なんだね」とわかります。
そして「自分にはこういう進め方をしているのか」という発見・再確認にもなります。
どちらが正しいかは別にして、相手や自分の価値観について理解が進みます。
相手と掃除のやり方でトラブルになったとします。
自分の場合「毎回隅々まできれいにする」という考え方です。
相手の場合「隅々まできれいにするのは大掃除のときで良い」という考え方です。
どちらが正しいのかというの話はいったん置いて「相手はそういうやり方なんだな」と理解できます。
同時に「自分は掃除意識が高めなんだな。清潔感に対するこだわりがあるんだな」ということもわかります。
こういうときは、きちんと話し合ったり新しいルールを作ったりすれば、解決できます。
ひたすら我慢するのではなく、きちんと話し合って、お互いが納得する形に整えていくことが大切です。
トラブルを通して、相手のこだわりや地雷がわかることもあります。
こだわりがわかれば、今後はそこを尊重して、地雷がわかれば、今後はそこを避けることで円滑なコミュニケーションを実現できます。
こだわりも地雷も、知らないより知っておいたほうがいいことです。
トラブルは、相手や自分を理解するチャンスになると考えましょう。