トラブルのとき、頼りになるのが専門家です。
自分の代わりに仕事をしてくるので、楽であるうえ、きっちり仕事をしてくれます。
難しいトラブルでも、専門家の力を借りればスムーズに進んで、あっさり解決します。
専門家が動いてくれるおかげで、ほとんど自分は何もしなくても、トラブルが片付くというケースも少なくありません。
本当に困っているときは、専門家が神様仏様のように見えるものです。
もちろん専門家に頼るのはいいのですが、ここでよく見かけるマナー違反があります。
専門家のやり方に、あれこれ口出しする人です。
専門家の提示したやり方を批判して、ダメ出しをします。
「それはあまり効果がないと思います」と反論を述べます。
「この方法はダメですね」と否定したり「こういうやり方にしてください」と強引に指示をしたりです。
専門家の提示した解決法を拒んでは、自分の言い分に従わせようとするのです。
余計な口出しは、専門家へのリスペクトがありません。
専門家は、その道のプロであり、エキスパートです。
最後はきちんと解決するよう、知識と経験を総動員させたうえで、ベストな解決策を提示してくださっています。
専門家のやり方に口出しするのは「あなたは未熟です」と言っているようなものであり、失礼なことです。
専門家のやり方に文句があるなら、自分がやればいいということになります。
素人が余計な口出しすると、ろくなことになりません。
自分では良いと思っているアドバイスも、専門家からすると、首をかしげる内容ばかりです。
「お金を出しているのだから口出しして当然」という人がいますが、それは良くない考え方です。
専門家は、あれこれ口出しをされると、ペースが崩されます。
効果的な方法を否定されたら、効果的な解決ができなくなります。
かえって解決が遠回しになってしまい、最悪、解決できなくなる恐れもあるのです。
「どうしてもここは変更してほしい、これだけは勘弁してほしい」ということもあるでしょう。
そういうときは「こうしていただけると助かります」と意見するのもありですが、それ以上の口出しは控えておくのが賢明です。
お願いするときも、できるだけ低姿勢を心がけましょう。
専門家と接するときは、全幅の信頼を寄せるのが理想的です。
「お任せします」の姿勢で接するとスムーズに進みます。
一から十まで従う必要はありませんが、専門家のアドバイスはできるだけ受け入れる姿勢が大切なのです。