問題が起こっていること、起こりかけていることを、人から指摘されることがあります。
「ここの調子が変ですよ」
「ここに問題がありそう」
「ここ、危ないんじゃない? 直しておくほうがいいかもしれないよ」
このとき、問題を指摘した指摘した人に腹を立てる人がいます。
「どうしてそんなことを言うんですか!」と声を荒らげるのです。
問題の発覚にもむっとしますが、問題を指摘した人にもむっとします。
問題は誰にとっても嫌なもの。
そのため問題の指摘を、悪口を言われたかのように受け止め、不快感を示す人がいます。
これはまったくのお門違いです。
その人は問題を指摘しただけです。
言わないままスルーして済ませることもできましたが、その人はわざわざ親切に指摘してくれました。
問題の指摘は、ありがたいことです。
むしろ指摘した人に感謝しなければなりません。
「おかげで早めに気づけた」と思えば、感謝の気持ちが湧いてきます。
「ありがとうございます。すぐ確認します」という返事が正解です。
その指摘がなければ、ずっと気づけないままになっていて、どんどん悪い方向に進行していたでしょう。
気づいたときには、大ごとに発展していた可能性があります。
「時すでに遅し」の手遅れ状態になっていた可能性もゼロではありません。
問題に気づかせてくれたことに感謝しましょう。
自分が気づかなかった問題への「ありがとう」は大切です。
問題を指摘してくれるのは、いい人なのです。