トラブルになったとき「ほら言ったとおりになっただろ」と言ってくる人がいます。
ここでどんな返事をするかです。
気持ちのいい言葉ではありません。
感じの悪い一言に思えるでしょう。
やじのように聞こえ「ざまあみろ」と言わんばかりのニュアンスもあります。
「ほら言ったとおりになっただろ」と言われると、誰でもむっとするところではないではないでしょうか。
「うるさい!」と反抗的な態度を返しそうになりますが、要注意です。
ここで反抗的な態度を返すのは、聞き分けの悪い子供と同じです。
「認めたら負け」という心理があるのかもしれません。
反抗的な態度を見せ、攻撃的な言葉を返すと、口喧嘩の始まりです。
トラブル発生中に、別のトラブルを起こすことになります。
余計な口喧嘩をすればするほど、トラブルの解決がますます遅くなります。
余計なところで貴重な時間や労力を使わないことです。
「ほら言ったとおりになっただろ」と言われたら、かちんとくるかもしれませんが、ここで大切なことに気づく必要があります。
「言ったとおりになっただろ」ということは「その人は以前から警告していた」ということです。
「迷惑になるからやめたほうがいい」と注意があったり「こうしたほうがいい」と忠告があったりしたはずです。
つまり、その人の警告を無視したからトラブルになったともいえます。
トラブルを防ぐチャンスはあったのです。
その人の警告を無視した自分にも落ち度があるといえます。
気持ちのいい言葉ではありませんが、相手の言葉にも一理あるのです。
「ほら言ったとおりになっただろ」と言われたときは、大人の対応を見せましょう。
心がけるべきことは、素直な返事です。
「そうですね。あなたの言うとおりになりましたね」と言えばいいのです。
素直な一言を返せば、相手はもうそれ以上何も言ってこなくなります。
相手の言い分を素直に認め、警告を無視した自分を反省します。
これが大人の対応なのです。