問題に取り組むとき注意したいのは「中途半端な解決」です。
表向きは解決ができても、内部が中途半端な状態になっているならイエローカードです。
中途半端な解決で良しとしないことです。
中途半端な解決は、それはそれで問題だからです。
きちんと解決できたと勘違いしないことです。
表向きは問題が解決したように見えても、中途半端になっていると、遅かれ早かれ再発します。
ネジの締め付けが緩くなっていると、外れてしまいます。
柱の固定が弱いと、いずれ不安定になり、倒れてしまいます。
詰めが甘いと、これまでの仕事が台無しになり、努力が水の泡になりかねません。
再び慌てることになり、右往左往することになるのです。
問題に取りかかる際、中途半端な解決で終わらせることがないようにしましょう。
問題を解決したとき「中途半端な解決になっていないか。詰めが甘くなっていないか」と自問する時間を作ってください。
いったん足を止め、呼吸を整え、冷静に振り返る時間を作ることが大切です。
中途半端な解決になっているなら、まだやるべきことが残っていると考えるのが自然です。
完全な解決をするためには、何が必要なのかを洗い出し、具体的なアクションに取りかかりましょう。
手間も時間もかかって大変かもしれませんが、きちんと問題の芽をつぶしてこそ解決です。
中途半端な解決にならざるをえないこともあるかもしれません。
そんなときは、できるかぎりより良い解決を目指すようにしてください。
中途半端にも幅があります。
中途半端な解決にならざるをえない状況であっても、できるだけ再発しにくくする処置ならできるはずです。
ネジは、しっかり締めれば、外れることはありません。
柱は、できるだけしっかり固定させたほうが頑丈です。
100点は無理であっても、やれるだけのことをやる姿勢は大切なのです。