欲張って一度に仕事をこなさないことです。
ピンチのときは強いストレスに襲われるため「早く乗り越えたい」「早くどうにかしたい」と思います。
早く地獄から脱したいため、たくさんの課題がある場合、一度に取りかかる傾向があります。
複数の仕事を同時並行で進めたり、多くの仕事をまとめて片付けようとしたり。
はやる気持ちはわかりますが、ここに落とし穴が潜んでいます。
早く仕事が済むように思えますが、実際は逆です。
マルチタスクで進めると、それぞれの仕事がおろそかになります。
同時に複数の仕事を処理しようとすると、手抜き工事のようになりがちです。
なかなか集中力できないうえ、時間・体力といったリソースも分散します。
中途半端な状態になると、修正が必要です。
たびたび修正が必要となれば、それだけ余計な時間や労力がかかり、貴重なリソースが奪われてしまいます。
最悪、ゼロからやり直しをしなければいけなくなります。
確実な仕事ができなければ、ピンチを乗り越えられません。
最短で済ませるつもりが、かえって余計な時間を取られる結果となるのです。
ピンチを乗り越えるときに大切なのは「一つ一つの仕事を確実に」です。
一つ一つの仕事を確実にこなすために大切なのは、シングルタスクです。
ピンチのときは、すでにぎりぎりの状態のため、確実な仕事が求められます。
大きなピラミッドを作るイメージです。
一つ一つのブロックを、ずれや隙間がないよう、丁寧に積み上げます。
確実な仕事をするから、形が整い、土台もしっかりして、上へと高く積み上げていけます。
結果として強固で美しいピラミッドが完成するのです。
欲張ってマルチタスクで行うのではなく、シングルタスクで仕上げていきましょう。
できるだけ修正や訂正がないよう、一つ一つの仕事を確実にこなします。
時間や労力はかかるかもしれませんが、一番確実です。
長い目で見れば、最短です。
回り道が、一番近道です。
たくさんの仕事がある場合、全力で一つ一つのタスクに取り組みます。
集中的に取り組めばそれだけ早く片付き、結果として早く完了できる。
一つ一つの仕事を確実にこなすことで、確実にピンチを乗り越えられます。