テレビに依存している人は、寂しがり屋だといわれています。
テレビでは芸能人やお笑いタレントたちが、あなたを楽しませてくれ、身近にいる存在であるような感覚を生み出します。
スイッチ1つで、今すぐ誰かと会えます。
いえ、正確にいえば、会っているような感覚にさせているだけです。
歌手、タレント、芸能人、お笑いタレント、スポーツ選手、文化人、アナウンサー。
実際に見たことも、話したこともないにもかかわらず、テレビとの距離が近いだけに、友人であるような感覚にさせてしまうのです。
それは実際の友人ではありません。
実際の友人は、現実のあなたの周りに存在している人たちです。
テレビは、知り合いや友人であるような感覚を生み出してしまう寂しがり屋にはうってつけの道具です。
しかし、あなたの心の豊かさとはまったく関係がありません。
そういう人ほど、現実には親しい友人がいません。
どんどん現実離れをしてしまうため、現実の人間関係がおろそかになっているのです。
テレビばかりに釘付けになっていませんか。
釘付けになっていれば、楽しい時間を過ごしていることでしょう。
簡単に人と会うことができ、楽しめ、笑うことができるからです。
会っているような、知り合っているような、仲良くなっているような錯覚に陥り、一方で現実の友人はどんどんと遠のいていきます。
いま一度、目を覚ましましょう。
今すぐテレビを消して、友人とたわいない会話をしたほうが、よほど有意義な時間を送ることができるのです。
テレビは「初めまして」と出会うことも簡単ですが「バイバイ」してしまうことも簡単です。
スイッチ1つなのです。
これほど薄い人間関係はありません。
本当の友人とは、あなたに楽しいことだけでなく、つらい味わい、悲しみ、痛みを与えてくれる存在です。
出会いに緊張があり、別れには必ず涙があります。
そもそもそうしたことが、あなたの成長になり、人間関係を豊かにさせていくということなのです。