あなたに足りないことは、そもそもお金ではありません。
やりたいことです。
本当にやりたいことが見つかれば、その瞬間からどうお金を使えば豊かになるかが、自然とわかるようになります。
本来自分がすべきことに素直に耳を傾け、それに従って行動するだけでいいからです。
本当にやりたいことがあるなら、道を踏み外すことはありません。
大きな地図の中に、目的地が書かれているため、どこへどうやって行けばいいのかが自然とわかるからです。
私たちは、地図を持ったままこの世に生まれてきましたが、目的地までは指定されずにこの世に放り出されてしまいました。
どこへいくのかという目的地は自分で探し、見つけないといけないのです。
お金がどうのこうのという問題ではなく、それ以前にどこへ向かうかが重要なのです。
実際のところ世の中には、お金がない人よりやりたいことがない人のほうが、圧倒的に多く存在します。
自分は何をするべきなのかが、本当にわかっていない人が多いのです。
おいしいものを食べたい、好きなところへ旅行したいといった、そんな程度の「やりたいこと」ではありません。
自分の一生を捧げるくらいの「本当にやりたいこと」です。
「本当にやりたいこと」を見つけたとき、自分の役割であり使命と感じることができるようになります。
お金は、やりたいことを実現させるための従順な召し使いとなり、自分の願いを叶えるために忠実に動いてくれる家来となります。
ですが、これらは、本当にやりたいことが見つかっていたときの話です。
やりたいことが見つかっていない人は、お金の使い方がわからず、目の前の欲を満たすことにお金を使ってしまいます。
おいしいものを食べる、かっこいい服を買う、映画を見たり、旅行へ行ったりと、それはそれで結構なことです。
ですが、それだけです。
大きな地図の中に目的地があるのではなく、ただふらふら歩き、出会うがままに、ことを済ませているだけです。
今、目の前にある「食欲、睡眠欲、性欲」に振り回され、自分のやりたいことと勘違いしてはいけません。
それは人間が生きていくために最低限必要な欲にすぎません。
本当にやりたいことは、この3つを超越したところにあります。
目的地を見つけて、初めて本当のお金の使い方がわかるのです。
幼いころに大けがをして、病院でお世話になったことがきっかけで、人を介護する看護師に自分のやりたいことを見い出す。
そのためにお金を払って学校へ通い、勉強をして、資格を取って、やりたいことに近づく。
このようにやりたいことが最初にあって、その実現のためにお金を使うのです。
お金さえあれば、幸せになれるわけではないのです。