私の母は、お金を上手に使う達人です。
効率よくお金を使うだけでなく、心まで豊かにできるお金の使い方を知っています。
母は、ときどきご近所との付き合いで、もらいものをします。
野菜をもらったり、魚をもらったりです。
ご近所との付き合いでは、よくあることです。
ある日、母は上等な牛肉をもらいました。
もちろん大喜びです。
普通に焼き肉を食べて、終わりそうな流れですが、母は違いました。
「ついでに」と言って、スーパーに向かい、野菜を買ってきました。
家でご飯を炊いて、家族みんなで楽しめるようすき焼きを作ってしまいました。
母の素晴らしいアイデアです。
いいものをもらったときは、もう1つ何かを加えて、もっと素晴らしくできないかと考えることが大切です。
カニをもらえば、カニ雑炊にします。
タイを頂けば、タイ飯を作ります。
豚肉や牛肉をもらえば、その日の夕食はすき焼きになってしまうほどです。
「もっと素晴らしくできないか」というお金の使い方をすれば、生活はささいなことで豊かになります。
お金を使うことで、心まで豊かになるとは、こうした使い方のことなのです。