退屈を感じたときに出るもの。
それは「あくび」です。
退屈な話、退屈な会議、退屈な打ち合わせでは、あくびが出そうになって困ることがあるでしょう。
十分な睡眠を取っていても、退屈極まりないときは、やはりあくびが出そうになるものです。
あくびが出そうになるのは仕方ありません。
あくびは、生理現象の1つです。
だからといって、露骨にあくびをするのはNGです。
上司やお客さまの前で大きな口を開けてあくびをしようものなら、退屈のメッセージとして映り、悪印象になるのは間違いありません。
たった1回のあくびでも、評価が急落します。
では、あくびが出そうになったときは、どうすればいいのでしょうか。
言わずもがな、噛み殺すのです。
イメージとしては「口を閉じて行う腹式呼吸」です。
歯を噛み合わせたまま、鼻だけで息を吸い、腹式呼吸のようにあくびをしましょう。
少しでも歯を浮かせると、口を閉じていてもあくびっぽさが出てしまうので、歯を噛み合せたままをあくびを噛み殺してください。
もう1つのポイントは「うなずき」です。
深くうなずきながらあくびを噛み殺せば、自然な動きでばれません。
相手から見れば、普通の相づちに見え、違和感がゼロになります。
深くうなずくことで、相手は「きちんと話を聞いてくれている」と安心するので、むしろ好印象に映るでしょう。
口を閉じたままあくびをしたとき、目に涙が浮かぶことがあります。
涙が浮かんだら「目を輝かせながら真剣に話を聞いている」という演技をしてください。
あるいは「話を聞いて感動した」という演技でもかまいません。
上手にあくびの涙を利用すれば、好印象を与えられることがあります。
少し演技力が試されますが、ぜひできるようになっておきたい。
あくびを利用して、真剣に聞いているふりや感動のふりができれば、プラスに働きます。
こういう話は、ビジネス書でもビジネスセミナーでも登場しません。
ばかばかしく思うかもしれませんが、社会人に必要なスキルとして身につけておく必要があります。
仕事のできる上司や先輩は、きちんとこのスキルを身につけています。
耳にしないのは、口に出して言わないだけです。
社会で仕事をしていくうえで、あくびを噛み殺すスキルは欠かせません。
あくびが出そうになったら、しっかり噛み殺しましょう。
できれば上手に演技をして、好印象に変えたい。
上手にあくびを噛み殺すことも、ビジネススキルの1つです。