勉強は、何のためにあるのでしょうか。
「受験に合格するため」
「賢くなるため」
「常識を身につけるため」
勉強と聞くと「学校で強制的にやらされるもの」という印象もあるかもしれません。
「進学に必要なもの」という印象を持つ人もいるでしょう。
どれももっともな理由ですが、もっと大事なことがあります。
勉強は、人生の楽しみを増やすためにあります。
勉強は、すればするほど、人生の楽しみが増えます。
今までわからなかったことが、勉強することでわかるようになります。
意味がわかると、楽しく感じてくるようになります。
「面白い!」と感じることが増え「なるほど」とうなずくことが増え「素晴らしい!」と感動することが増えます。
勉強をすればするほど、人生の楽しみを増えていくのです。
たとえば、歴史の勉強です。
歴史の勉強をサボっていると、歴史番組を見ても意味がわからず、頭の中にクエスチョンマークが点滅するでしょう。
人物や時代背景の知識がないと退屈に感じて、そのうち眠くなってあくびが出るでしょう。
歴史の勉強をすると、感じ方が変わります。
歴史番組が楽しく視聴できるようになります。
お城を見たとき、わくわくできるようになります。
文化遺産や有名作品を見たとき「これがあの有名な○○なのか!」と感動できるようになるでしょう。
旅行で歴史の名所を訪問したとき「ここがあの現場なのか!」と感動できるようになるでしょう。
もちろん歴史から生き方のヒントや教訓が得られ、実生活に生かされることも少なくありません。
知識が身につき、意味を理解できるようになると、世の中は面白いことであふれていることに気づきます。
歴史の勉強をすると、当たり前に感じていたことにも感謝できるようになります。
憲法や選挙権があるのありがたいことです。
最初からそれがあるのではなく、多くの困難を乗り越えたうえで獲得したものだとわかれば、感謝の念が湧いてくるでしょう。
現在の社会が形成されるまでにどれだけ困難な道のりがあったのかわかると、感謝と喜びしかありません。
それらに立ち向かった先人たちに対して畏敬の念も湧いてきます。
これは歴史に限らず、国語・理科・算数・外国語など、あらゆる勉強に言えることです。
人生の楽しみを増やしたいなら、勉強をすることです。
勉強ほど贅沢な遊びはないのです。