「私には根性がありません」と悩んでいる人がいます。
根性がないと、自分を追い込めません。
勝負所で踏ん張れません。
人生に支障を来し、大きなことを成し遂げられないと思っている人がいます。
しかし、ちょっと待ってください。
そもそも根性は必要なのでしょうか。
いいえ、必要ありません。
根性は、人生に必要なものではありません。
「根性がない」と聞くと、問題があるように思えますが、そう感じるだけです。
命がなければ生きていけませんが、根性は、なくても生きていけます。
「根性が必要」という思考にとらわれているなら誤解です。
人生に根性は必要ありません。
あったらあったで武器になりますが、なくても問題ありません。
根性がないことは、健康問題でもありません。
食事をするときも着替えるときも歯を磨くときも、根性は必要ないはずです。
トイレに行くときも入浴することも寝ることも、根性は必要ないはずです。
大切な友人や恋人と接するときも、根性を出していないはずです。
根性があるのは大いに結構ですが、なければないで、普通に生活を送れます。
仕事や勉強では根性が必要になりそうですが、これも誤解です。
仕事でも勉強でも、根性がなくてもできる環境やスタイルを構築すればいいのです。
部屋を静かな状態にして、集中しやすい環境を整えることです。
トイレや歯磨きのように、いつでも簡単に取り組めるようにすることです。
そうすれば、根性がなくても、物事がスムーズに進みます。
下手に根性が身につくと「根性論で生きる人」になってしまいます。
何でも根性で取り組むことになり、歯を食いしばることが増えてしまいます。
我慢やストレスにさらされることが多くなり、いばらの道を進むことになりかねません。
「根性が必要」という考え方が、すでに根性論です。
あまり根性論を主張していると、近寄りがたい雰囲気が出てしまい、孤立を招く恐れがあります。
根性がないとできないような仕事は、残念ですが長続きしません。
遅かれ早かれ、挫折するのは時間の問題です。
若さや体力があるうちは可能であっても、年齢を重ねるにつれて厳しくなります。
根性がなくてもできるスタイルに変えてください。
それが無理なら、あなたに合っていない職場もしくは仕事なので、転職をおすすめします。
根性論を押し付ける人がいるなら、逃げてください。
理想的なのは、根性が必要ない生き方です。
仕事でも遊びでも人間関係でも、根性が必要ないほうが楽しくて面白くて長続きします。
根性がなくても、人生は生きていけます。
もちろん幸せに生きることもできるのです。