公開日:2022年5月27日
執筆者:水口貴博

新しいことを始める30の言葉

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頭の固い人を説得するときは、根拠のある客観的データを突き出せ。

頭の固い人を説得するときは、根拠のある客観的データを突き出せ。 | 新しいことを始める30の言葉

「私は地獄を見た。私は決してクリミアを忘れない」

「クリミアの天使」「近代看護教育の母」として有名な、フローレンス・ナイチンゲールの言葉です。

ナイチンゲールは看護師として医療改革に尽力した人物として有名ですが、その限りではありません。

あまり知られていませんが、彼女は「統計学の先駆者」でもありました。

彼女は以前から「近代統計学の父」と呼ばれるアドルフ・ケトレーを信奉していました。

彼の影響で数字や統計に興味を持つようになり、優秀な家庭教師から学んでいたといわれています。

ナイチンゲールが、クリミア戦争に従軍した際、野戦病院の衛生状態は地獄絵図のような最悪なものでした。

衛生状態が悪ければ、思うような治療ができません。

「このままではいけない」と思った彼女は、上層部に衛生状態の改善を訴えます。

しかし、頭の固い上層部たちは、なかなか素直に彼女の言葉を信じようとしません。

そこには、まだ女性の地位が低い、19世紀の時代背景もありました。

「女性の言っていることだから信用に値しない」という時代の空気があったのです。

そこで彼女は「ある行動」に出ます。

統計学の手法を用いて情報を整理し、客観的データを持ち出しました。

戦死者の数より、野戦病院の死者数が上回っていること。

入院時の患者の症状と推移、病床の配置、病室の環境など、各情報をわかりやすく整理し、一目でわかるグラフも作成しました。

根拠のある客観的データを示すことで、上層部を説得することに成功し、野戦病院の衛生状態が大きく改善されます。

この取り組みが功を奏して、負傷者の生存率の劇的な向上につながったのです。

誰かを説得するときは、言葉ではうまくいかないこともあるでしょう。

相手が頭の固い人であれば、なおさら難しいはずです。

そんなときは、ナイチンゲールのように「根拠のある客観的データ」を使って説得してください。

具体的な事実を示せば、相手は「NO」と言えなくなります。

データ収集に時間と労力はかかりますが、それだけの恩恵が得られるはずです。

客観的データに勝るものはないのです。

新しいことを始める言葉(18)
  • 人を説得するときは、根拠のある客観的データを活用する。
虹は、自然からのサプライズプレゼント。

新しいことを始める30の言葉

  1. 本を1冊選んで買うことは、それ自体が奇跡。
  2. 映画鑑賞の後は、新しいチャレンジのゴールデンタイム。
  3. 小さな変化を積み重ねていくにつれて「新しい自分」に出会える。
  4. フライングスタートは、成功の基本戦略。
  5. 勉強に年齢は関係ない。
    人は、何歳からでも勉強できる。
  6. 未知なるものへの好奇心は、最高のモチベーション。
  7. 重い腰を上げるのを、あと3分早くしよう。
  8. 笑われる恐怖を取り除く、魔法の言葉。
  9. きれいな字で書こうとするから、メモの習慣が身につかない。
    汚い走り書きで書こうとすれば、メモの習慣が身につく。
  10. 与えられた仕事だけをして満足しない。
    与えられた仕事に付加価値を付ける。
  11. グループレッスンより個人レッスンのほうが、挫折しにくい。
  12. 評価だけを基準にした選び方では、新しい冒険ができない。
  13. 「1年1テーマ」は、社会人にぴったりの勉強単位。
  14. 「自分軸」を持てば、振り回されない。
  15. 「もっと早く知りたかった」と思うことがあっても、悔やまない。
  16. 職場環境の良しあしは、社員の様子に表れる。
  17. 「とりあえず取っておこう」でよくあるパターンとは。
  18. 頭の固い人を説得するときは、根拠のある客観的データを突き出せ。
  19. 虹は、自然からのサプライズプレゼント。
  20. 成長の遅い人は、自分の経験からしか学ばない。
    成長の早い人は、他人の経験からも学ぶ。
  21. 1日に1つは「ちょっと難しいこと」にチャレンジしよう。
  22. 自分のほうが上の立場だから、挨拶は相手からするものと思っていませんか。
  23. 始めるきっかけは、立派なものでなくていい。
  24. 勢いを大切にするには、むやみに休憩を挟まないこと。
  25. 人は、学ぶことが好きな生き物。
  26. 倒れても立ち上がれ!何度でも立ち上がっていれば、いずれ相手は逃げていく。
  27. 前から気になっている通信教育講座に思い切って申し込んでみよう。
    人生の新しい扉が開いて、素晴らしいことが始まる。
  28. 好きなことなら、あまり疲れない。
    大好きことなら、いくらでもストレスに耐えられる。
  29. 棋士は投了の際「負けました」と口にする。
    負けを認めるから、次につながる。
  30. 「私は運が悪いんです」と嘆く人は、そう言うことで運を悪くさせている。

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