体験談ほど、人が引き付けられる話はありません。
その人が経験しているからできる話というのは、説得力があります。
データから話をする話もいいのですが、堅苦しくなりがちです。
「全体の~パーセントの人が……」という話は、正しい内容かもしれません。
しかし、結果だけを言われても「そうですか」となってしまうのです。
雑談上手な人は「データ」より「体験談」から話をします。
体験談を交えながらの話ですから、途中でどんな質問が飛んできても、すぐ答えられます。
何しろ自分が経験したことであるため、答えられないことがありません。
実際に起こったことをありのまま口にするだけですから、自信を持って発言することができるのです。
体験談の面白みは、ここです。
体験したことのある話だけに、具体的で、どんな質問にも答えられ、かつ、自信を持って発言できます。
雑談のほうが大いに盛り上がるのです。
データがあればよいというのではありません。
たとえ正しい内容でも、データは、体験談ほどの面白さにはかなわないのです。