与えられた仕事だけをすればいいと思っている人がいます。
もちろん与えられた仕事がきちんとできていれば、上司は文句を言わないでしょう。
与えられた仕事をそつなくこなしていれば、普通に給料をもらえ、次第に上司からの信頼も勝ち取っていけるはずです。
しかし「仕事ができる人」という目標を目指すなら、与えられた仕事をするだけで満足するのは早い。
社会人であれば、与えられた仕事をするのは普通のことであり、特別なことではありません。
では、どうするか。
仕事ができる人になりたいなら、与えられた仕事に付加価値を付けることを意識してください。
付加価値といっても大げさである必要はありません。
ちょっとしたプラスアルファで十分です。
たとえば、会議で配る資料の印刷を依頼されたとします。
普通に印刷して終わりにするのではなく、ページ順を整えたりめくりやすくホチキスで留めたりすれば、付加価値となります。
上司から市場調査の結果報告を依頼されたとします。
シンプルに結果だけ報告するのではなく、先を見据えた分析や具体的な改善策も一緒に提示できれば、付加価値となります。
これは雑用においても同じです。
書類整理を依頼されたとします。
ただ整理して終わりにするのではなく、タグやラベルを貼って見やすくすれば、付加価値として評価されます。
電球や蛍光灯が寿命を迎え、交換を依頼されたとします。
単に交換して終わりではなく、新しく予備を発注したり交換時期のリストを作成したりすれば、立派な付加価値となります。
忘れてならない付加価値は「スピード」です。
依頼された仕事を期日より早く仕上げることができれば、スピードという付加価値となります。
仕事が遅くて困ることはあっても速くて困ることはありません。
上司は「もうできたの?!」と驚き、評価してくれるでしょう。
与えられた仕事に、何か1つでもいいので、付加価値を付ける工夫をしてみてください。
ここで大切なのは「ゲーム感覚」です。
「ほかに何かできることはないかな」
「今回はどんな付加価値を付けようかな」
「付加価値を付けるゲーム」という考え方になれば、エンターテインメント性が生まれ、考えることが楽しくなります。
仕事に付加価値を付けることが習慣になると、ますます仕事が楽しくなっていき、好循環が生まれます。
そうした積極性を上司は高く評価してくれます。
「なかなか気が利くではないか」と褒められ、認められます。
結果として、出世も早くなるのです。