あなたは今、自分の年齢を即答できますか。
ウェブの年齢計算のツールは使わず、今この場ですぐ答えられるかです。
即答できるのならいいのです。
きっと毎年、きちんと誕生日を祝っているのでしょう。
自分の年齢を快く受け入れ、人生に前向きな姿勢があるのでしょう。
即答できるのは、自分の年齢を意識する機会が多く、肯定的な気持ちがある証拠です。
しかし、答えに詰まることがあればイエローカードです。
年齢を重ねるにつれて、年齢への意識が希薄になり、ネガティブな感情を持つ傾向が見られます。
年齢を考えることが減ったり、自分の誕生日を祝うことが減ったりです。
「年齢なんて考えたくない」という反発心もあるのかもしれません。
特に40代以降は顕著です。
若いとは言えない年齢になると、年齢を考えることに消極的になります。
誕生日を迎えても素直に喜べず「年齢は聞かないで!」と声を荒らげる人も少なくありません。
自分の年齢を考えたくない意識が働くようになり、ますます年齢の把握を妨げるのです。
自分の年齢を即答できなくても大したことはないと思いますが、そうとも言い切れません。
少なくともイエローカードに相当します。
認知症のテストの1つに「年齢を答えてください」という問いがあります。
脳梗塞や脳しんとうなど脳の病気で病院を受診したときも、見当識の確認で聞かれる定番の質問です。
つまり、年齢を即答できないということは「脳に異常あり」「認知症の疑いあり」と判断されても仕方ないということです。
誰でも答えられる基本的な質問だからこそ、即答できないと、要チェックの評価が下ります。
年齢を即答できないくらい大した問題ではないように思えますが、冷静に考えると、なかなか笑えない状況なのです。
年齢を即答できないと、日常で支障が出ることもあります。
問診票で年齢を記入するとき、戸惑うことになります。
年齢を間違って記入すると、後から訂正が必要になって、ややこしいことになるでしょう。
そもそも年齢を考えたくない気持ちは、若さに価値観を置いている証拠であり、好ましいことではありません。
若さに価値を置いていると、年齢を重ねることに抵抗が生まれ、明るい展望や建設的な未来を描けなくなります。
年齢を意識する機会を作ることです。
年齢を即答できないのは、老いにネガティブな価値観があったり、年齢を祝うイベントが不十分だったりする可能性があります。
年齢を意識したくないのかもしれません。
だからといって年齢を無視するのはもっと良くありません。
いま一度、年齢を即答できるようになっておきましょう。
誕生日はきちんと祝い、生きていることに感謝して、自分の年齢に誇りを持つことが大切です。
自分の年齢に誇りを持てば、おのずと意識する機会が増え、即答できるようになります。
若いとは言えない年齢であってもいいのです。
年齢は、否定するものではなく、肯定するものです。
年齢は、あなたがこれまで頑張って生きてきた数字です。
年齢が上がれば上がるほど、立派な勲章になります。
自分の年齢ほど、大切な数字はありません。
自分の年齢を即答できる人は、体は老いていても、心は若いのです。