喉が渇いてから水を飲んでいるなら要注意です。
それでは遅いのです。
喉の渇きとは、脱水症状の初期サインです。
喉の渇きを感じるということは、すでに体の中では脱水状態が始まりつつある証拠です。
脱水症状は、ちょっとしたことで進行します。
夏場やスポーツなど汗をかく場面があれば、すぐ危険な状態に陥ってしまいます。
人の体の60パーセントは水でできています。
そのうち75パーセントが細胞内にあり、25パーセントが血液やリンパ液に含まれていて、全身をくまなく巡っています。
意外と知られていませんが、骨の中にも水分が含まれていて、骨の成分の10パーセントは水分です。
人にとって水は、体の活動維持に欠かせない存在です。
およそ2パーセントの水分が失われると、喉の渇きを感じ始めます。
「たった2パーセント」と思うかもしれませんが、体の活動維持に欠かせない水が2パーセントも失われるのは大きなことです。
水分が不足すると、血液やリンパの流れも悪くなります。
老廃物の排出も滞りがちになり、健康によくありません。
喉が渇いてから水分補給をすることがあれば、自分にイエローカードを出してください。
水分補給は、喉が渇いてからするのではなく、喉が渇く前にするのです。
日頃から小まめな水分補給を心がけましょう。
まず寝起きにコップいっぱいの水を飲みます。
手元に水分を置いておき、いつでも水分補給ができるようにしておきましょう。
1時間おきに100ミリリットル、もしくは2時間おきに200ミリリットルがベストです。
水分は固形物ではないため消化に負担がかかりません。
1日に必要な水分量は、体重や活動量によって異なりますが、体重60キログラムの人で1.5~2リットル必要です。
普通に生活をしているだけで汗や尿で水分が排出されるため、最低でもそれと同じ量の水分補給が必要です。
水は人にとって欠かせないものですから、小まめな水分補給が欠かせません。
水分の取りすぎについては、極端に過剰でないかぎり心配には及びません。
体には水分量を調整する機能が備わっているため、余分な水分は尿として排出されます。
尿の回数が増えると老廃物の排出も行われるため、デトックス効果が得られ、健康維持にもつながります。
水の温度もお好みでOKです。
水分の吸収率は、温度によって多少の違いがあります。
温かい水は常温の水よりゆっくり体内に吸収され、冷たい水は常温の水より早く体内に吸収されます。
ただし、胃腸に負担がかからないことも重要なことなので、あくまで参考程度にするのがいいでしょう。
冷たい水が苦手で体を冷やす心配があるなら、常温の水がおすすめです。
寒い時期であれば、温かい水やお茶がいいでしょう。
迷うことがあれば、常温が無難です。
24時間365日、喉が渇くことがないよう心がけましょう。