心がすっきりしている人はいつも何を考えているのかというと、頭の中は空っぽなのです。
頭の中が空っぽだから、心の中もすっきりしています。
空っぽの状態ほど、余裕があって吸収の準備ができているということであり、これほどすっきりしたことはありません。
心をすっきりさせるためには、どう頭の中に余裕を作るのかということがポイントです。
比較的すぐ思いつく、頭の余裕の作り方は「シンプルに考えること」です。
物事をややこしく考えるのではなく、シンプルに考えることで、たくさんのことを覚える必要がなくなり、頭の中に余裕ができます。
考えていることがシンプルで少なければ少ないほど、当然心の中もすっきりします。
しかし、もっと効果的な方法を挙げれば、頭の中に保有しないことです。
頭の中で覚えておかなければならないことがたくさんあるほど、ほかのことを考える余裕がなくなります。
たとえば「今日はスーパーに行ってトマトを買わないといけない」ということを頭の中で覚えるとします。
しかし、心がすっきりしている人は、わざわざ頭で覚えようとしません。
頭の中で覚えると多少なりともエネルギーが必要で、記憶保持に気を使っていなければなりません。
それが、頭の中を乱してしまいます。
では、どう覚えておくのかというと、なんとメモを取っているのです。
財布の中に「トマトを買う」と書かれたメモを挟んでおけば、うっかり忘れることはありません。
メモに残っているため、頭の中では「覚える」ことにエネルギーを割く手間を省くことができ、余裕を持てます。
ささいなことだから覚えておこうとすることは、頭のいい人がよく犯してしまうことです。
頭のいい人は、頭がよいがゆえに、何でも自分で覚えて暗記しようとします。
「うっかり」という現実につながるのです。
「これくらい覚えられる。 暗記できる」と自分に人一倍の自信を持っているために、暗記すると「うっかり」へとつながるのです。
メモを取る作業は、単に「うっかり」を防ぐだけの効果だけでなく、頭の中に余裕を作る効果があるので一石二鳥にもなるのです。